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ソウル・コレクター 下 (文春文庫 テ 11-23)

ソウル・コレクター 下 (文春文庫 テ 11-23)

ソウル・コレクター 下 (文春文庫 テ 11-23)

作家
ジェフリー・ディーヴァー
Jeffery Deaver
池田真紀子
出版社
文藝春秋
発売日
2012-10-10
ISBN
9784167812126
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ソウル・コレクター 下 (文春文庫 テ 11-23) / 感想・レビュー

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修一朗

なりすまし野郎の事件とウォッチメーカー追跡が同時に進むので思い出しながら読みましたよ。これほどのデジタル野郎の割には捕まっちゃうパターンは割と普通で拍子抜け。なりすまし野郎よりウォッチメーカーの方がランクが上ということみたいだ。なんだかPWさえわかればなんでもできてしまうことになっているけどそこらへんはもうちょっとリアリティあってもいいかな。もっと専門的で小難しくてもいいので。キャサリンダンスがちらちらお出ましだった。次はキャサリンダンス・シリーズに行こうと思います。

2021/10/18

nobby

後半に入っても、とにかく情報の使われ方の怖さに震えるばかり。もちろん“全てを知る男”の見抜けそうで意外としぶとい強敵ぶりもさることながら、SSDなる民間会社による個人情報データーベースの精巧さと筒抜け度が半端でない。サックスの個人情報にリストだけで20頁越えての箇条書きは思わず身震いしながらドン引きも…どんでん返しは少なめだが、疑わしい人物が入れ替わりながらの展開や、犯人のもう笑うしかない情報改竄にいつのまにか読み終わっていた。ただ、ほぼ事件解決してからの裏話的な伏線掘り起こしは、少々やり過ぎとも感じた。

2017/10/04

Tetchy

我々も知らないうちに番号化され、趣味嗜好、思想や人間関係の繋がりなどがどこかでデータ化され蓄積されているのだろう。いわば見知らぬ誰かに丸裸の自分を把握されている状況だ―何しろ長らく秘密とされていた介護士トムのラストネームでさえ判明する―。情報化社会の重大性や脅威について本書でその本質を知らされた次第だ。「いつも誰かとつながっている」なんて聞こえはいいが、読後はその言葉に騙されている気になった。便利になった現代社会の歪みを見事エンタテインメント小説の題材に昇華したディーヴァー。まだまだその勢いは止まらない。

2012/12/25

ドナドナ

データに勝る経験無し、という以前働いた会社の格言を思い出しつつ読む。「データか、実体か」これは永遠のテーマだしどちらも状況に応じて正しさを持っている。使い方次第で効力を最大にも最小にもでき、要は自分が使う側に位置するかどうか。無知は恥とよく言うが、恥どころではなく非力となり自身を守ることすらままならない。今回のテーマである情報に限らず無知のままではこの時代、世界を生き延びるのは難しいぞと突き付けられた印象。人間、得手不得手あって当然だが苦手に目を瞑らずベースアップしろよと諭された。

2018/05/22

papako

リンカーンライムシリーズ。今回、警察に被害が出てしまいました。うかつ過ぎる罠でしょう。『全てを知る男』って言ってるわりに、なめすぎです。ライム組に犯人の手がおよびだした時、サックスが行方不明に!今回は、理詰めの推理ではなく、偶然犯人を捕捉した感があるのが残念。被疑者死亡で、冤罪の人たちをどうやって証明した?少し不満ですが、皆さんのデータもきれいになって、ロシアンマフィアの件も片付きそうでよかった。『ウォッチメイカー』は逃げて、いつか対決が読めそうですねー。

2016/01/13

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