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いつかのきみへ (文春文庫 は 42-1)

いつかのきみへ (文春文庫 は 42-1)

いつかのきみへ (文春文庫 は 42-1)

作家
橋本紡
出版社
文藝春秋
発売日
2011-07-08
ISBN
9784167819019
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いつかのきみへ (文春文庫 は 42-1) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★★☆☆18092 ①時が流れるうちに町並みが,自分が,色々な事が,変わっていく。でも、家族はいつまでも家族。たとえ、すれ違いがあっても思い出を重ねた家族だからこそ綻びを修復出来るのかもしれない。②世の中は春から始まる。人も青春という春から始まり晩秋へと。でも晩秋や冬を終わりに向かう言葉にはしたくない。晩秋や冬に咲く花だって沢山あるんだ。③親友。たった二文字の言葉、でも深い言葉。どんな事でも隠さず話せる、いや、話さなくても分かってくれている、そんな関係、いいじゃないか。

2018/10/12

優希

優しい物語でした。東京・深川にある橋を舞台にした短編集。日々変わる町並みのように、昨日と今日を少し違う位置で過ごす人々が愛おしかったです。下町の情緒ある穏やかな風景の中にも失われていくものがあったりするのが切なくて哀しい雰囲気を詩っているようでした。誰もが何か変化しているのが切ないですね。印象に残るような強さはないけれど、自然と心に入って来るものがありました。

2016/04/30

おかむー

かなりひさびさの橋本紡はやっぱり橋本紡で、旧友からの懐かしい便りのようで嬉しくなりましたよ。『よくできました』。東京・深川の町を舞台に、隅田川にかかる橋にまつわる六つの短編集。どの短編も激しい起伏があるわけではないけれど、老人から小学生まで老若男女織り交ぜた登場人物のほのかにせつなく、やるせなく、ままならないそれぞれの境遇にやわらかい光が差す物語はとてもほっとする読後感ですよ。『大富橋』の対極なふたりの絆と、『まつぼっくり橋』の同級生が集まる場面に胸が熱くなるのです。

2017/04/15

ベイマックス

6つの短編集。共通は都内の深川。題名としては橋の名前がついている。下町に高層マンションの新しい住人。昔気質の人情。それぞれの人生。移り行く時代。

2022/04/29

はつばあば

こんな時代私にもあったのかなぁと。子供の時代が、大人になってからの自分を作り、老いてから、来た道を振り返り・・。振り返ってみるだけのゆとりはそれこそ老後を迎えるまで今の時代では無理だろう。新しい物、珍しいものへと進歩・発展。いつの間にか人は置き去りになった。ついていける人は一握り。帯にあるようにもっと大切なことがあるはず。それを子や孫に伝えていかねば。「永代橋」は「しずかな日々」の女の子版。是非ともこの本も

2016/05/16

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