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ひとりの午後に (文春文庫 う 28-3)

ひとりの午後に (文春文庫 う 28-3)

ひとりの午後に (文春文庫 う 28-3)

作家
上野千鶴子
出版社
文藝春秋
発売日
2013-09-03
ISBN
9784167838775
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ひとりの午後に (文春文庫 う 28-3) / 感想・レビュー

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団塊シニア

「おひとりさまの老後」「男おひとりさま道」同様期待を裏切らないエッセイである、浅川マキの歌が好きでよく聞いたエピソード等同じ団塊の世代として人生観、価値観には共感できる。

2016/04/03

ふう

同世代の女性として、一人の人間として、かなり共感を覚えながら読みました。家族がいるいないに関わらず、個々が持つ基本的な考え方、生き方が似ているなあと。悩みもがくことの多かった二十代に早く別れを告げたくて、三十代に憧れていたこと、ペットに対する思いなどは全く同じ。 「好きなもの」の『夕日』『俳句』、「ひとりのいま」がとくに心に残りました。 「過去の職業や経歴、今の趣味や特技もどうでもいい。そのひとのありよう、ふるまい、そのひとの佇まいがそのひとの一番大切な情報」 老いていく一人として考えさせられる言葉です。

2013/09/26

ちづちゃん!文鳥飼ってたのー?とそれだけで好感度アップ(笑)上野さんというより、ちづちゃん。と呼びたくなるような柔らかなエッセイ。ではあるけど文の落としかたはやはり上野さんの顔がちらりと覗く。還暦(見えない!)すぎてからのこのエッセイと以前読んだ「ミッドナイトコール」は本質は変わらずとも熟成した旨味をこちらでは感じる。こんなふうに年を重ねたい。それにしてもこのひとは忙しいのに、よく本を読み映画を見てて。ほんと、すごいひとです。

2014/12/31

上野さんが今まで禁じてきた自分語りに初めて取り組んだエッセイ本。小説家でないのに、読んでてうっとりしたりハッとさせられる文章が沢山。ハタチ、自然、佇まい、喪失、井上陽水などの件が特に印象深い。上野さんはただの口の悪いおばさんではないのだ。←おい 色々な失望と修羅場を乗り越えてきた、というか、乗り越えないまま引きずって生きてきたおばさんの諦念というか、その境地から持ち帰った真理がある。そして真理は、触れる者を敬服させる力を持っている。知名度はとにかく、私も最後はこういう説得力を持つばあさんになりたいもんだ。

2023/04/17

ヨータン

イメージからして、もっとパワフルで勢いのある日常生活を送っていらっしゃるのだと思っていたのですが、ゆったりと過ごされているのだなと思いました。今の働いている女性って、「家の灯りがついていないと寂しい。」のではなく、「家の灯りがついていないとほっとする。」んですね。それすごくわかるなー。おひとりさま道まっしぐらの予兆かな。

2014/02/09

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