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黄金の猿 (文春文庫 か 57-1)

黄金の猿 (文春文庫 か 57-1)

黄金の猿 (文春文庫 か 57-1)

作家
鹿島田真希
出版社
文藝春秋
発売日
2012-10-10
ISBN
9784167848019
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黄金の猿 (文春文庫 か 57-1) / 感想・レビュー

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巨峰

愛の果てにあるものを、愛を描写することなしにえがこうとした。理解は不可能に限りなく近い。だからこそ理解したいと思う。理解できると思うのは倣岸だとしても。。。ある種の人には、大きく響く小説だと思う。音読をすればいいと思うの。理解よりも遥かに言霊に近い小説。

2014/02/27

🐾ドライ🐾

10日に読了。1冊読み終わると何処かしら感想として書きたいポイントが見つかるものだが、これは厳しい。15日に再読、やっぱキツイ。鹿島田作品は、たまーに超難解な作品をブッ込んでくる。 先日、オリンピックが終了。競技が男女で区別されるのは明らかな体力差、つまり性別による違いがあるからだ。この作品から感じるのは文学面での性差。間違いなく女性作家のもの。愛の種類(アガペーやエロス、家族愛)とそれに伴って切り離せない感情が見受けられるが、男性が主語の文章は共感しにくい。 黄金の猿って、何匹の猿のこと?教えて🙏

2021/08/10

ヨー

なかなかよかった! 文章のつくりがかなり好み。 しかし、カジノやら海外感溢れる感じが妙に白けさせた。日本でよかったのに。

2017/06/03

八百

美しくも難解…などとわかったふりして書いてみたがこいつはさっぱりわかりませんでした。文体や言葉選びは大正浪漫を感じさせるような古風でいてモダンな嫌いでないものなのですが如何せん内容が難し過ぎる、一文字ひと文字を追っかけている間はわかったつもりも読み終えてしまえばなにがなんだか…かといって再読するほどの興味も湧かない。結局巻末の一文「男も女も欲も業も溶けてしまえば一匹の猿」ということなんでしょうか?私の読解力ではそこまでです。

2013/01/09

re;

『とても幼い時、私というものを置いてきてしまった』このままでは私は不在のまま誰とも関係できぬ。迎えにいかねば。否、迎えにきて欲しい。違う。シャム双生児のようにひきづってきた片割れは愛を知り、欲し、信じてずっと、ここに居たのだ[ブルーノート]穴だらけの人間が穴だらけのまま交わり、そして結局交わることは出来ぬと知る時の悲しくも滑稽な姿。『欲求は苦しく、やがて哀しみの季節が来る。それは、死と渇きの季節。欲望から解放されること。それこそが女の自由』男を愛するが故に屍と化すジレンマ。ここにある愛は死、そのもの。

2014/11/25

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