ノーバディノウズ (文春文庫 ほ 18-1)
ノーバディノウズ (文春文庫 ほ 18-1) / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
『第1回サムライジャパン野球文学賞大賞』受賞作品です。期待(予想)以上に面白かったです。野球とミステリーのブレンド、果たしてどう展開していくのかと思って読みましたが、しっかりミステリーしてくれていました。話の流れもスムーズで、テンポもよく、だれるコトなく読み進めていくことができます。主人公の生い立ちが本当に魅力的で、主人公から目が離せなくなります。野球のネタも随所随所にでてくるので野球好きな方もオススメします。一人の野球好きなオトコの波乱万丈なストーリー、悲しみだけではなく、喜びも必ずあってほしいです。
2013/05/11
ミスターテリ―(飛雲)
主人公はメジャーリーガーの韓国系アメリカ人ジャスティン・キング、3年連続で本塁打王に輝くパワーヒッター。しかし日本人だとの噂もありその真相を探ろうとすると次々と行方不明に・・大リーグが舞台で、各球団や現地での情報、選手たちやエージェントなどの話題が盛りだくさんで、やはり大谷の活躍がなかったら、ここまで興味を持てなかったかも。ただ作品全体がミステリーで、キムも不気味な存在という設定なのに、いま読むとどうしても大谷の姿とタブってさわやかなイメージが消えない。こんなところにも影響を与えるとは恐るべし大谷祥平!!
2024/07/28
taka61
【図書館本】メジャーリーグで4年連続本塁打王に輝く韓国系アメリカ人ジャスティン・キング。社命により彼が勤める新聞社が所有するプロ野球球団にスカウトしなければならなくなった新聞記者蔵本修平。キングの少年時代に遡る秘密を探ります。野球、人種問題、ハードボイルド...。ハラハラしながらも、かなり楽しむことができました。
2015/04/12
ドリル
本城雅人の野球モノのミステリー。野球関係の描写や情報は細部まで描かれており、さすがだと思わされる。その一方、全体的なストーリーはなんとなくな感じで進み、後半のどんでん返しもなく呆気なく終わった感じで少し残念に思った。特にエピローグが無理矢理終わらせた感じがした。個人的に野球好きなので読むのに苦痛はなかったが、野球に詳しくない人には勧められない。野球関係の小説はまだまだあるので全て読んでみたいと思う。「サムライジャパン文学賞」って2回で終わってたんや…ずっと続いて欲しかったなあ…(★★★)
2019/10/16
しょーくん@本棚再編中
★★★★★★☆☆☆☆メジャーリーグを舞台にしたミステリーです。野球小説とすれば、日米の野球観の違いにも触れていて、実に面白かったですが、ミステリーとしては、えっ、これで終わり?という感じで、何だかモヤモヤというか、消化不良というか、うーん、スッキリしませんねぇ。でも、野球好きにはお薦めです。
2013/04/30
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