邪剣始末 (文春文庫 や 53-1)
邪剣始末 (文春文庫 や 53-1) / 感想・レビュー
優希
面白かったです。貸本屋・辰巳屋文三が襲われたところを助けたおれん。義父が呪いを込めて打った邪見四振を追っているというのに刺激を受けました。邪険に魅せられた者たちと死闘を繰り広げるのにも鳥肌が立ちます。男性作家の作風に近い気がしました。
2019/05/16
アーちゃん
図書館本。著者のデビュー作との事です。主人公のおれんと辰巳屋の面々が魅力的なのですが、艶っぽい場面や剣劇シーンがどちらかというと男性作家の描写に近く、結構直接的です。内容については、解説にもありましたが、落ちが早いうちにわかってしまい、やや粗いのかなと思います。また邪剣が生まれるきっかけも少し弱い。良かったのは所々に著者の江戸に関する薀蓄が入っており、話の進行を妨げるほどでもなくさらりと書いていて、よく勉強をしているのだなと感心いたしました。山口さんの長屋ものが読んでみたいです。
2017/03/01
rakim
恩人の刀匠の遺言で、妖刀の探索と始末をしてゆく新内ながしを生業にしているおれん。考えると、邪剣に迷わされているだけのような敵が斃されていくのがちょっと腑に落ちない部分はあるけれど、美人剣豪活劇として○。登場人物も魅力的で面白く読みました。
2016/11/01
ぶんぶん
【図書館】初めての作家さんだが扉裏の解説を面白そう。 義父の打った刀を邪剣として葬って貰いたいとの遺言に邪剣を使う剣客と死闘を繰り広げるおれんの活躍を描く。 著者デビュー作、荒削りの所は目に付くが情緒も交えての痛快編になっている。 4振り邪剣をどうにか始末したおれんに明日はあるのか。 その後の生き方を描く第2弾「小町殺し」を読んてみよう。
2022/01/03
オレンジ。
時代小説まで書かれるなんて驚きでした。それも結構、描写がおぞましい。時代小説好きな私ですが、はしょり過ぎの感があったかな。登場人物が個性豊かに描かれていて好感が持てました。
2016/11/03
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