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昭和天皇 第五部 日米交渉と開戦 (文春文庫 ふ 12-12)

昭和天皇 第五部 日米交渉と開戦 (文春文庫 ふ 12-12)

昭和天皇 第五部 日米交渉と開戦 (文春文庫 ふ 12-12)

作家
福田和也
出版社
文藝春秋
発売日
2014-02-07
ISBN
9784167900441
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昭和天皇 第五部 日米交渉と開戦 (文春文庫 ふ 12-12) / 感想・レビュー

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こういち

日米開戦に向かう五年間が綴られる。歴史を遡れば全て結果の羅列でしかないが、一つひとつの史実にはプロセスと原因がある。何処を見誤り、何を求めたのか。仕方が無かった、という答えに未来は無い。苦し紛れに、というのも無責任且つ筋違いだ。本書を通して、様々な見方捉え方が散見されるが、「彼の人」が見えない。結局〝決断〟が無かったのではないかと思う。「ならぬことはならぬ」の信念が失われ、武の有り様を取り違えて行った、教育の意味合いは大きい。

2014/04/29

Mitz

『昭和天皇』と題されてはいるが、内容は“昭和史総括”といえよう。政治家、官僚、軍人、学者、思想家、右翼•左翼活動家、市井の人々に焦点を当てながら、激動の時代の核心に迫る。第五部は盧溝橋事件から、米英独ソ中の思惑が蠢く複雑怪奇な世界情勢の中、日米交渉での挫折を経て開戦に至るまで。…日本では、近年徐々に昭和史が冷静に振り返られるようになってきた。いつの日か、過去を忘却することも過大視することもなく、未来を見据えて、アジア諸国、さらには世界全体でこの時代を振り返ることができる日がくることを、静かに願っている。

2014/02/14

おらひらお

2014年文庫初版。誰もアメリカと戦って勝てると思っていなかったことがわかる一冊でした・・・。

2019/11/05

kwmr_

近衛内閣からハル・ノートまで。後代からすれば、開戦への舵取りはただの悪手にしか見えないが、当時としては最善の選択の結果だろうと思うと、色々と考えさせられる事が多い。

2014/03/02

kiiseegen

軍部の暴走は止まらず苦慮する天皇・・・日米開戦前の重苦しい数年。よく知られる場面での天皇とのやり取りはサラッとした描きこみに感じる。巻末ハルノートが突き付けられ、次巻ついに開戦をむかえる。

2014/02/13

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