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海遊記 義浄西征伝 (文春文庫 に 23-1)

海遊記 義浄西征伝 (文春文庫 に 23-1)

海遊記 義浄西征伝 (文春文庫 に 23-1)

作家
仁木英之
出版社
文藝春秋
発売日
2014-03-07
ISBN
9784167900502
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海遊記 義浄西征伝 (文春文庫 に 23-1) / 感想・レビュー

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りー

主人公が暑苦しい。四角い顔、ギョロ目、手足が短い異相で、仏の道へ猪突猛進。世辞に疎いというか鈍い。切羽つまると「喝っ!」と叫ぶ。なのに、どういうわけか、読んでいるうちに愛されキャラになっている。そんな彼は玄奘三蔵と並び、海路で天竺を目指した名僧です。往路の旅路を物語にした本。途中から漫画ONE-PIECE的な海の痛快冒険物語になっていきます。船長がいい男で。出てくる国や地名・・・シュリーヴィジャヤとか、タムラリプティとか、どこ!?世界史図説とにらめっこ。当時の交易ルートを見て、圧倒されました。

2018/07/29

ぽっぽママ

船でインドをめざした義浄さん。自分を曲げない信念の持ち主。航海を通して広い心を持つようになる。海賊や人ならぬものも登場。面白くなってきたところで終わり。続きあるといいな。

2015/01/20

まー

今年は申年、猿と言えば西遊記、西遊記は三蔵法師・・・と考えながらふと目に留まり、興味を持って読み始めました。陸路で天竺まで行った三蔵法師ですが、これは海路で天竺を目指した義浄のお話です。異相で変人、しかも堅物者、戒律を重んじる人なのですっごいマイナーなのですが、これはこれで面白かったです。自分を神仏と称するビダーリと言う人が登場します。なかなか怖い人でした。

2016/01/28

花太郎

天竺取経の三大スターの1人義浄のお話。海路で天竺まで行くお話とあったので歴史物の感覚で読んでたんですが、途中からだんだんSFっぽくなってきました。シュリーヴィジャヤ滞在の辺りが長いな・・・と感じましたが全体的に面白く読めました。善行や大乗燈や理凛など、魅力的だけど描ききれてない人達もいるし、天竺への道も途中なので、続きが出るとうれしいです。

2014/04/09

きくち

高校のときに、世界史の資料集で法顕、玄奘の名と共に見かけた義浄。その時は「へー、東南アジア経由の海ルートで天竺行った坊さんもいるんだー」位の印象だった。それから十数年、まさか彼を主役にした本が出るとは(しかも日本人作家)。ストーリーは海の冒険譚がメインだが、妖しげな術を使う者が出てきたりお国乗っ取り騒動に巻き込まれたり、主役が頑固で偏屈なおっさん(失礼)なのに超楽しい!まわりの登場キャラもなかなか個性派揃いだが、やっぱり義浄さんが一番濃い(笑)。文庫書き下ろし短編はなんだか続編の予感…?

2014/03/29

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