ミナを着て旅に出よう (文春文庫 み 47-1)
ミナを着て旅に出よう (文春文庫 み 47-1) / 感想・レビュー
ミエル
ミナペルホネンはデザイナーの皆川さんのライフワーク、それが100年先まで思いが詰まった偶像になっているのがすごい。作り上げた偶像を駅伝方式でものづくりを紡ぐスタイルはもはや伝統工芸の域。どの代のデザイナーも終着させなくていい、という思想が目から鱗。確かにミナならば可能ではないかと思う。トレンドを作らない、外野の評価に踊らされない、でも従業員を抱えた企業として生きる対極の課題、難しいな。バランスを取ることが理想だけど、ものづくりに特化し過ぎてしまうのがよくある話。中世の工房の発想に近い?
2019/02/07
紫羊
カバーの蝶々のデザインが可愛らしくて手に取りました。作者のように心のある作り手が、丁寧なモノ作りを時代を超えて伝えていく。そして使い手も、大切に次の世代に残していく。素敵なことだと思います。
2015/03/09
りえこ
素敵な本でした。もの作り、楽しそうだなと思いました。皆川さんの考えていることがとても魅力的で、だからあのデザインになるのかーと思いました。
2020/06/26
ykshzk(虎猫図案房)
この本が書かれた頃に私は新社会人で、皆川さんの服を1枚買った。着るとリッチな気分になるとかではなくて、今日1日を大事にしようと思えるような服だった。メディアで拝見するたび(良い意味で)「デザイナー」っぽく見えない態度の人で良いなと思っていたが、どういう背景で皆川さんと彼のブランドminaが出来たのかをこの本で知ることが出来、その佇まいの理由が分かった。世の中の流れが良いこととは限らない。大事なことに気づくには、流されない。気にしない。自分が納得の行く生き方をするってことは、何を着るかとも直結してるはず。
2024/04/24
あんこ
憧れのブランドminaを立ち上げた皆川明さんのエッセイ。ゆったりした時間を過ごせました。陸上をやっていた皆川さんには何となく以前から共感を覚えていたのですが、ゆったりとした人柄の中にものすごい行動力を備えている方だなあという印象を受けました。長期的な見通しを立てて計画をしているからこそ、あんな素敵な服を生み出せるのだなあと改めて思いました。
2014/04/19
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