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サウンド・オブ・サイレンス (文春文庫 い 71-2)

サウンド・オブ・サイレンス (文春文庫 い 71-2)

サウンド・オブ・サイレンス (文春文庫 い 71-2)

作家
五十嵐貴久
出版社
文藝春秋
発売日
2014-05-09
ISBN
9784167900908
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サウンド・オブ・サイレンス (文春文庫 い 71-2) / 感想・レビュー

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Walhalla

女性3人組のダンスチーム。メンバーはみな、聴覚に障がいをもっています。生まれつきだったり、幼少期の病気であったり、成人してからの事故であったりと境遇は様々ですが、 困難を抱えながらも、全力で取り組む様子に心を打たれます。『音を聴くことはできなくても、音楽を楽しむことはできる。リズムを感じることはできる。ダンスすることはできる』。彼女らをサポートする夏子さんも、一緒になって成長していく姿が感動的でした。

2020/12/09

hasemi

聴覚障害のある3人で構成されたダンスチーム。そこにマネージャーのような役割の健常者の女子高生、コーチ役の大学生が加わって話は進んでゆく。最初からスムーズではない。ダンスチームの1人とマネージャー的な子はクラスメイトなのだけれど、そこもちょっと複雑な感じで始まる。それが気付けばしっかりと仲間として、悩んだり問題も起こるけれど進んで行く。簡単じゃないけれど、出来ないと決めつけず、好きな事だから頑張れる。そして、それが結果に繋がる。現実はそんなに甘くないかもしれないけれど、それでも、こういう世界を信じたい。

2014/05/14

だいゆー

障碍者と健常者の女子高生が思いっきり目標に向かって頑張っていく…ラストは人のいるところで読まない方がいいかも…

2014/05/10

たぬきち

初めての五十嵐さん。もう夢中で読みました。聾唖者3人でダンスグループを組んでダンスバトルに出るという大きなストーリーはあるけれど、その3人の境遇はまるで違う。そこに関わる夏子と尾崎もまた健常者だけれど抱える物がある。その5人の変化していく様が気持ちいい。春香は自分を、美沙は違いを、澪は未来を、夏子は過去を、尾崎は後悔を…それぞれ受け入れて進もうとする姿に胸が熱くなりました。ステージで踊る3人の動きが細かく表現されているので、いつも頭の中で3人が楽しそうに踊っていました。そして最後の解説が素晴らしかった。

2020/03/29

Te Quitor

音の聞こえない状態でダンスをするのはどんな感覚なのだろう。これから先も理解する事は出来ないけど、想像してみるだけならいつでも出来る。あっさりとシンプルに心情が描かれているのでとても読み易かった。心の機敏に深みを感じないが、その分スピート感のある展開になっているので読後感も爽やかだ。メッセージ性を持たせるような押し付けがましい作品ではないのが良い。王道ど真ん中なので高校生向けかもしれないね。上手くいき過ぎなものは好きではないけれど、たまにはこういう話も悪くない。心地良かった。

2014/06/22

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