新装版 日本人を考える 司馬遼太郎対談集 (文春文庫) (文春文庫 し 1-138)
新装版 日本人を考える 司馬遼太郎対談集 (文春文庫) (文春文庫 し 1-138) / 感想・レビュー
優希
司馬さんが各界の人と対談して浮かび上がった70年代の諸問題は21世紀の今も変わらぬ問題なのですね。未来に希望を見ていた人々が今の世を見たら何を思うのか考えてしまいます。
2022/05/05
James Hayashi
梅原猛との対談が面白い。大体50年前の対談だが、創価学会が日の出の勢いで伸びている頃で世間が注目していたことがわかる。また貝塚茂樹氏との中国人との付き合い方は現代も通じるだろう。
2021/05/19
aponchan
司馬遼太郎氏作品乱読のうちの一冊。50年前の対談集とかなり古い本だが、明治生まれ・大正生まれの知識人たちとのレベルの高い対談は、非常に面白い。明治生まれの立身出世主義、大正生まれの特徴等々は祖父母のことを思い出しながら読んで、楽しめた。自分にとって少し古い本で、日本人のことを書いてあると現在から読んでみると感じるものがある。こういう本は、大切だと思う。
2019/10/14
時代
司馬さんとの対談集。京都大学にゆかりのある人が多い気がする。いずれにせよ、あっしの生まれる前になされた話。今読む事にその意味を見出す◯
2020/03/19
おとん707
およそ半世紀前の司馬遼太郎と各界を代表する識者12人との対談集。感銘を受けたかといえば否だ。識者夫々の知見を交えて未来を予想しているが今読むと外れが多い。司馬遼太郎にはある事象を捉えて物事を単純化して「だからこうなんだ。」と全体を簡単に結論付ける癖があると前から思っていたが、それが対談を悪い方に引っ張ってしまった。これが小説ならフィクションだからそれで話を展開しても一向にかまわないが、評論の世界では自分の予想もつかない世界もあるという前提で語らないと自己の思考の枠を超えずにミスリードするのではないか。
2022/05/24
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