ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間 (文春文庫 な 58-2)
ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間 (文春文庫 な 58-2) / 感想・レビュー
優希
面白かったです。ハラハラドキドキさせられるサスペンスでした。史実ながらもドラマを見ているようでした。マリー・アントワネットといえば贅沢と傲慢で悪評が高い王妃ですが、その真偽はともかくとして、最期まで王妃らしくあったことが凛として美しかったです。血の革命に散る運命にあっても気高かったのが悲しさを漂わせています。愛の為に命をかけたフェルゼン。優柔不断なルイ16世。迫真の逃亡劇は濃密な人間ドラマがあったんですね。ヴァレンヌ逃亡に特化しているせいか、息をするのも惜しむくらい面白かったです。
2016/02/11
七色一味
読破。欧州の歴史区分としての「近代」の幕開けのきっかけとなったとされる「フランス革命」。その中でも有名な事件を、史実に基づいて再現した作品。いやもう、なにこのルイ16世の優柔不断さ。読んでいて何度ケツを蹴り飛ばしたくなったことか。
2016/07/25
鈴
だいたいの流れと、どうして逃亡を失敗したかの大まかな事は知っていたが、ここまで酷いとは。ルイ16世に怒りが沸き上がるほどだった。フェルゼンの無念も良くわかる。マリー・アントワネットが男の見る目があったことも良くわかった。男は決断力大事!!
2019/07/03
青蓮
ルイ16世一家が亡命を試みて脱出するも失敗し逮捕されてパリに連れ戻されるまでの事件をドキュメンタリーに書かれた1冊。ルイ16世の優柔不断っぷりにイライラしつつも、緊迫感漂うサスペンスを読んだ気分になれます。マリーアントワネット好きです。フェルゼンが悔い残るの、分かる気がします。
2018/09/16
リキヨシオ
マリー・アントワネット達のパリからヴァレンヌまで24時間の逃亡「ヴァレンヌ事件」が描かれる。小説の様な臨場感と緊迫感で結果が分かっているのにどんどんと引き込まれる!逃亡は失敗に終わったけど決して稚拙な計画ではなかった。しかし逃亡生活の小さな判断ミスが重なり悲劇的な結末へと繋がった。想定外の緊急事態で自分はどんな判断をするだろう…今までの経験を信じて自分で判断するのか?過去を振り返って他人の意見を受け入れるのか?ルイ16世の行動や判断は色々と考えさせられた。たった1日の出来事が歴史を変えてしまうなんて!?
2016/12/09
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