平蔵の首 (文春文庫 お 13-16)
平蔵の首 (文春文庫 お 13-16) / 感想・レビュー
いつでも母さん
【再読】佐々木譲との対談目当てに(笑)前回読んだ時はどうしても、『池波・平蔵』が頭にあってだな・・しかし、今回は逢坂版・平蔵として面白く読了した。これはこれで有りでしょう(^^♪池波先生も笑って認めて下さっていると思うなぁ。カバー画がお父様なんてのも良いですね~。顔を見せなくても私の脳内では吉右衛門さんに自動的に変換されているのはこれ、『決まり』です(^^♪
2016/02/27
sin
鬼平と云えば池波正太郎である!ここに新たな作家による長谷川平蔵が在る。戦国の世に首実検と云う行為があって、討ち取った敵将を確かめたと云うが…タイトルは『平蔵の首』である。火盗改めの捕物に一手間施して、本家鬼平のどちらかと云うと群像劇を、平蔵主役の探偵物と云った良い塩梅の味付けで楽しませてくれた。
2020/04/22
只三郎
長谷川平蔵の作品と言えば、池波正太郎だが、逢坂版『平蔵』も面白かった。平蔵のイメージが崩れることなく、池波正太郎の物真似にもならず、この小説を上手く描いたと思う。続巻も読んでみよう。久し振りに池波正太郎の『鬼平』が読みたくなったなあ。
2016/11/24
KAZOO
いよいよ逢坂さんは時代小説のほうにウェイトを置き始めたのでしょうか?文春文庫や講談社文庫でも時代物シリーズを書いておられますが、いよいよ池波版とは別個に鬼平をご自分でも書かれるようになったのですね。短編6作が収められています。潜伏捜査が中心になっていますが、今後もこのような展開になるのでしょうか?
2014/10/27
ALATA
火盗改、長谷川平蔵の連作短編集。挿絵が気に入って手に取ったら、作者の父上なんですね。押し込みを何年も前から仕掛ける盗賊との知恵比べ。性根を入替え、次々と手先を飼いならす平蔵の人たらしもよく練られていて面白い。歌吉、友次郎、美於がそろい踏み、罠を打つ「お役者菊松」、決して姿を見せない首領「平蔵の首」が好み。★5※江戸時代の貨幣単位、時間など解説あり。“暮六つ”が季節によって時間が異なることにびっくり、勉強になります。
2021/06/22
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