おにのさうし (文春文庫 ゆ 2-26)
おにのさうし (文春文庫 ゆ 2-26) / 感想・レビュー
tengen
陰陽師シリーズと思って読んだのですが、違った!ちょっとエロい☆彡 名のある真済聖人だが、物の怪を祓った染殿の后に鬼となって取り憑いてしまう☆名高き詩人の紀長谷雄は鬼との勝負で美女を得た、百日抱いてはいけないと言われていたのだが☆いつも女と一緒に居ると噂される文人小野篁だが、壮絶な物語がその口から語られる☆ 染殿の后 鬼のため 嬈乱せさるる物語/紀長谷雄 朱雀門にて女を争い 鬼と双六をする物語/篁物語
2018/07/17
ポチ
妖しくもあり官能的でもある、鬼と冥界の三編。面白く読了。
2024/06/12
HMax
「わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟」小野篁って結構ひねくれていたのかな。篁物語の妹との歌のやりとりがロマンチック、その後の逢瀬とのギャップに悶え、最後は蘆屋道満の地獄での指名手配の様子が楽しい。
2020/03/27
KAZOO
もともと朝日新聞社から出されていた鬼譚草紙の天野喜孝さんの絵をなくして文章だけの本にしたものです。私はハードカバーを読んでいました。ただ内容についてはあまり記憶にはないようでした。三つの短篇が収められています。篁物語は若干長く、芦屋道満が出てきます。陰陽師の遠い親戚のような話です。この物語のほかの話は結構女性がらみの色っぽい話になっています。
2014/10/24
ヘビメタおやじ
「陰陽師」と同じ雰囲気で、楽しいです。陰陽師の元資料が分かるような作品がうれしいです。小野篁も本当に興味深い人物ですね。紀長谷雄など、平安時代も魅力的な人物が沢山いるんですね。それを掘り起こしてくれる小説家に感謝です。
2018/01/03
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