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64(ロクヨン) 下 (文春文庫 よ 18-5)

64(ロクヨン) 下 (文春文庫 よ 18-5)

64(ロクヨン) 下 (文春文庫 よ 18-5)

作家
横山秀夫
出版社
文藝春秋
発売日
2015-02-06
ISBN
9784167902933
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64(ロクヨン) 下 (文春文庫 よ 18-5) / 感想・レビュー

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W-G

面白かった。上巻の感想で、警察を舞台とした企業小説と書いた。そう思わせるのも、終盤でミステリ要素を爆発させるための、著者の技巧だったのか。記者クラブとついに雪融けと思わせて、新たな誘拐事件が起こり物語は動く。この辺りの、記者クラブと和解→事件発生でいきなり約束反古?→一致団結 の流れはこれだけでも楽しめる。無言電話の伏線などは、手掛かりとしては、少し都合良くないかと思うものの、"何故"の観点で考えると、これ以上ない一手。日吉と三上娘のストーリー上のポジションも、出過ぎず無意味にならずの、いい案配かと。

2019/03/31

hit4papa

過去の誘拐殺人事件にとらわれた人々を警察広報官の目を通して描くミステリです。読み進めていくと、著者独特の怒りや悲しみがないまぜになった沸騰感だけではなく、喜びや希望を見いだすことができるでしょう。親子の物語としても夫婦の物語としても友情の物語としても、その人のその時に応じた読み方ができるように思います。

れみ

交通事故の当事者の匿名問題でこじれた広報室と記者クラブの関係が三上の決断によって改善に向かうと思われた矢先、新たな事件によってさらなる危機が…という下巻。刑事部と警務部のどちらでもなく広報官として職を全うしようとする三上の姿に胸を打たれつつも、松岡が、そして当時事件に関わった複数の人々がそれぞれの方法でロクヨンの犯人をいつか捕まえることをずっと考えてたことが分かったとき、本当に堪らない気持ちになった。…さあ、これで映画館で後編を観る準備は整った。

2016/06/13

マ・クベ

少し展開に無理があったが、おもしろかった。親の執念が犯人を見つけ出し、新たな行動に乗り出す様は、痛快でした。この内容だとやっぱりNHKでないとドラマ化でにないのが納得です!

2015/04/10

yoshida

結論はとてつもなく面白いです。予想外の展開にページを捲る手が止まりませんでした。三上の心の葛藤、彼の流す涙に私も涙しました。腹を割って話す三上への松岡の男気。記者会見の怒号と一つにまとまる広報室。形は違えど本庁に坑する三上と二渡。本庁の狙いと「ロクヨン」の展開。雨宮の三上への言葉。三上が広報官の仕事に矜持を持ち取り組む事により、広報室も変わり、広報室への周囲の態度も変わる。今の自分は三上ほどの矜持を持って仕事に取り組めているか?自分に問い直した。三上の娘が気になるが、夢中になり読む価値のある傑作。

2015/04/14

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