孤独な放火魔 (文春文庫 な 1-33)
孤独な放火魔 (文春文庫 な 1-33) / 感想・レビュー
ねこまんま
裁判員裁判の3篇。放火しても無罪になりえたり(孤独な放火魔)、正当防衛の適用が厳しすぎたり(DVのゆくえ)判断に納得いかない内容だが、裁判の仕組みや、争点がどこかによって変わるのか?矛盾も多く、法律とはなんぞや?と思った1冊。ああ、裁判員に選ばれちゃったりしたらどうしよう。
2016/12/03
coco夏ko10角
裁判員裁判、3つの事件。「もし自分がこの事件の裁判員だったら…」と考えるとどれも困ってしまう。判断する情報が不足してる感じがするけど、それでも最後にはひとつにまとめないといけない。判決言い渡しの場面まで見たかったな。
2020/07/06
小梅さん。
久々の夏樹静子さん。 いつ読んでも読み応えばっちり。 時代を反映した裁判員たちが裁判官たちのアシストを受けながら罪状や量刑を決めていく様子が興味をひく。 法律だけでない、一般の 感覚で事件をみるのって、やっぱり大事だと思う。 それぞれの立場などで見え方は違うから。 この短編集、どれも動機や情状を争うものだからなおさら。 わたしは、どの被告人にも同情してしまったけれど、実際の裁判は、それだけではだめなのだろうな。 色々考えてしまった。
2019/05/04
カブ
裁判員制度のリアルな裁判の様子が描かれています。ベテラン、夏樹静子氏のはずれのない面白さも堪能させていただきました。
2015/08/22
たぶんよしきり
裁判員裁判の様子がリアルに、新人女性裁判官の視点から描かれており、知識欲を満たす作品でした。ただ、事件内容は確かに興味深い展開をもっているものの、裁判員裁判を通すことによって事件が深みを増したり、新人女性裁判官の成長を見られたりというような物語的な面白さの面では少し物足りなく感じてしまいました。
2015/12/09
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