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余命1年のスタリオン 下 (文春文庫 い 47-34)

余命1年のスタリオン 下 (文春文庫 い 47-34)

余命1年のスタリオン 下 (文春文庫 い 47-34)

作家
石田衣良
出版社
文藝春秋
発売日
2015-11-10
ISBN
9784167904821
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余命1年のスタリオン 下 (文春文庫 い 47-34) / 感想・レビュー

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優希

残された命を懸けるものがあるというのが心に響きました。余命1年という残された時間を映画に懸けた当馬。病気の体を押しながら挑む撮影は、本当に1秒1秒の命を削るもののように見えるのが辛い。でも、そんな中で新しい命と出会い、自分の命をそこに見出したように思います。悲しいラストではなく、命のバトンがなされるというラストが爽やかでした。重いテーマながらも優しい読後感のある作品でした。良作。

2016/09/14

きむこ

かなり軽い部類の小説だったのに、読了後、時々この主人公のことを考えている自分にびっくりしています。ベタでアレコレ突っ込みたくなる部分も多かったけれど、『闘病』部分と芸能界の『お仕事小説』の部分と『恋愛』のバランスが良く軽妙な雰囲気なのに涙腺崩壊。そしてもし自分が余命宣告されたら・・と考えた時の理想的な頑張り方だから惹きつけられた。こういうのは嫌いじゃない。★4

2017/12/05

ましゅう

良い作品を読めた満足感でいっぱいです。小説は別の人生を体験できるというけれど、当馬の人生にものすごくのめりこみました。他の登場人物もとても魅力的。あかねちゃんはすごくよくできた子で、読んでてウルウルしました(;_;)寿美子さんはかっこいい。かっこよすぎて泣けました。律子ちゃんには惚れてしまいそうです(笑)あかねちゃんの言葉「約束してくれるなら、わたし、ずっと太ったままでもいいんだけどな。」ここに込められた愛は深すぎる。重いテーマなのに重く感じさせない本作。作中作の『種馬の人生』観てみたくなりますね。

2016/05/23

なるみ(旧Narumi)

一回1月中旬に読了しましたが、感想を書きそびれ、今回再読の運びとなりました(笑)。もしかしたら都合よく運びすぎた感もある話かもしれませんが、読者に考える余地を残した前向きな終わり方は、私にはよかったです。がんの父を看取った経験がありますが、リアリティのある本書の主人公の姿でもありました。

2016/03/13

タルシル📖ヨムノスキー

この物語、主人公は余命1年を宣告された俳優の当馬だが、新人マネージャーのあかね、そして当馬と同じコンテストで優勝した勇馬の成長物語でもある。下巻はキャストも決まりやっと映画がクランクイン。当馬のまさに命を削るような演技、それに応える共演者たち、スタッフたちの情熱。やはりベテラン女優・都留寿美子の存在感が抜群。映画制作に加え、もう一つ当馬が願ったことは…。最後は抗がん剤の副作用と闘う延命治療ではなく、大切な家族と自分の家で穏やかな時間を過ごす緩和ケアを選択する当馬。燃え尽きる命だけではなくもう一つの感動が。

2023/04/18

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