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離れ折紙 (文春文庫 く 9-12)

離れ折紙 (文春文庫 く 9-12)

離れ折紙 (文春文庫 く 9-12)

作家
黒川博行
出版社
文藝春秋
発売日
2015-11-10
ISBN
9784167904838
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離れ折紙 (文春文庫 く 9-12) / 感想・レビュー

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修一朗

古美術シリーズまた読んじゃいました。騙された方が悪いっていうプロ同士の知識と人脈を駆使しての果し合いが滅法面白いのだ。古美術品の世界は幅広くて奥が深いので贋作のテクニックもこれまた多彩。正式な鑑定者が真品と判定したら,それはもう真品として扱ってイイんじゃないのと思ったりもする。今回も情報量みっちりで勉強になった。お気に入りは日本刀についての蘊蓄がこれでもかって詰め込まれた「離れ折紙」。刀の茎(なかご)は大事なのだねぇ。面白かった!次は大阪府警モノに戻ります。

2021/05/05

サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

美術品、特に古美術品をテーマにした短編ミステリー集。古ぼけた掛け軸や抹茶碗が一度「本物」だと鑑定されると数百万円、数千万円にもなる。しかも贋作と真作の決めてなんて「風格がある」とか「なんとも言えない佇まいが良い」とかだったりする。それじゃって一画千金を狙って悪い奴らは出てくるよねえ。悪銭身につかずではあるけれど。表紙の装画は奥様である日本画家黒川雅子さんの作品。★★★★

2020/03/24

タイ子

古美術業界を舞台に百戦錬磨のプロの目利きが騙し、騙され丁々発止と人間の欲望をあぶりだす黒川ワールド満載の作品。絵画、刀剣、陶器、浮世絵など古美術の値段はあって、無きもの。贋作なのか、真作なのか、プロでも騙される面白さ。いろいろ勉強になりました(笑)。あちゃっ!な感じが読む方は思わずクスリと笑ってしまう。美術ミステリー、大いに堪能いたしました。

2020/04/21

はつばあば

う~ん骨董品には縁がないけれど、北森鴻さんのような作品を思い浮かべて購入し・・確かに京都の美大をでてはるんやろけど・・あまりにも欲の突っ張った狸や狐ばっかりで夢が無かった・・ごめんなさい(^^;。。表紙の奥様の絵が素晴らしかったのが騙された元やったんや(#^^#)

2018/01/20

kishikan

直木賞受賞で少しはメジャーにと思ったら、読メでは人気は今一のようですね。この本で30冊目というファンの一人としては、売れっ子になれば遠い人になってしまうし、売れないのも寂しく複雑な気持ちです。黒川作品といえば、大阪府警の黒豆コンビシリーズなど、裏社会を軽妙な関西弁トークで、ドギツクならない書き方が好きです。「文福茶釜」でも古美術を扱っていましたが、今回は6篇の古美術・絵画の話。贋作や闇の取引という話で、やはり黒川本という気がしました。古美術については北森鴻さん本が好きですが、黒川作品もなかなかのものです。

2016/03/23

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