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夜の底は柔らかな幻 下 (文春文庫 お 42-5)

夜の底は柔らかな幻 下 (文春文庫 お 42-5)

夜の底は柔らかな幻 下 (文春文庫 お 42-5)

作家
恩田陸
出版社
文藝春秋
発売日
2015-11-10
ISBN
9784167904852
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夜の底は柔らかな幻 下 (文春文庫 お 42-5) / 感想・レビュー

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さてさて

『仔鹿が浮かんでいる』、上巻から続く恩田さんのファンタジーの世界。グロテスクなおぞましい情景も登場して作品はホラーの雰囲気をも纏っていきます。そのあまりの突き抜けっぷりに感動する一方で、果たしてこれだけ広げに広げた展開を最後に纏められるのだろうかという一抹の不安が胸をよぎります。そして、恩田さんの作品の中でもここまでの振り落とし、突き放され感は経験がない!というまさかの結末。でも気付くのは、エンディングだけが読書じゃない。途中の世界観を楽しむ読書のススメ。ある意味でとても恩田さんらしい作品だと思いました。

2021/08/31

りょうこ

この本自体は良かったです。恩田ワールド炸裂でやはり私は恩田さんが好きなんだなぁと再認識できたし!ラストがどうであろうとそこは恩田ワールドさ!って事で変に納得もできた。ただ、寝る前に読んだせいか?久々に本気の悪夢をみた。途中で目が覚めたら激しく動悸、息切れ。プチパニック(。ŏ﹏ŏ)ある意味、寝てて夢にまで影響を及ぼされるとは思ってなかっただけに...しっかり記憶に残る作品となりました(笑)

2016/02/09

佐島楓

恩田さんは映像的な小説をお書きになると改めて思った。映画、またはコミックにインスパイアされている部分が大きいのではないだろうか。じわじわ忍び寄る恐怖を演出するのも、相変わらず巧みである。作品世界に足を踏み入れると、なかなか抜け出せない。

2016/01/27

眠る山猫屋

この凄絶な物語は何なのだろう。濁流に捲き込まれて一気呵成に流されまくった感じ。誰かに深く共感する余裕さえ与えてはくれない群像劇。黒塚さんだって青柳だって、先生だって魅力的だったのに。実質、主人公は葛城なのか。ダークヒーロー?段々とうっすらと、人間的に寄せてきていた作者の力量に騙され、続編すら期待してしまう。最後まで人でなしだったのに。葛城の個人的イメージは伊勢谷さんかな。

2018/06/20

ばう

★★★読み終わっての感想は「とにかく疲れた」です。登場人物達が最後どうなるのか気になって気になって読み進めましたが結局生き残ったのは何人なのでしょうか?神山達の行方も山に秘められた謎も今ひとつ分からないままです???ただ言えることは「大変面白い、でもやっぱりラストはよく分からない」いつもの恩田作品だった、ということです。そして平和主義者の私としてはもう少しバイオレンス要素は少ない方がありがたかったです😓

2020/05/20

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