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調律師 (文春文庫 く 29-5)

調律師 (文春文庫 く 29-5)

調律師 (文春文庫 く 29-5)

作家
熊谷達也
出版社
文藝春秋
発売日
2015-12-04
ISBN
9784167905064
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ジャンル

調律師 (文春文庫 く 29-5) / 感想・レビュー

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しんごろ

亡き妻を忘れられず、ちょっと特殊な能力を持つ調律師の話!様々な人のピアノを調律をするんですが、常に亡き妻が心の中にいるなんて、よっぽど妻を愛してるんだなと…えっ!俺はどうかって?もちろんウチの奧さん愛してますよ(^^)ただただ、様々な人の調律をして新しい恋でもして終わるのかなと思ったら、まさかの展開に一気に引きこまれました。ちょっとウルッとしましたね(^^)面白かったです!BGMに鈴木祥子『Hourglass』がいいかな(^^;)

2016/09/18

相田うえお

★★★★☆音を聞くと色が見えたり香りを感じる人が本当にいるんですよ。そんな作品です。無駄話しまーす。当方ギター弾きなんですね。そんな関係で音つながりで本作品を読んだわけです。ある日、ギター弾いてたら、微かに臭いを感じたんです。これってもしかして当方にも音を五感で感じることが出来るようになったか?この臭いはくさいから、当方のギターがヘタだってことか?「ニャ〜」「ニャ〜」「ん?ごまちゃん!」(猫の名前)「わぁ!うんち!」ごまちゃんは今だにトイレでしてくれないんです。当方の音を感じる能力じゃなかったのかあ。

2015/12/30

アッシュ姉

熊谷達也さん十冊目。ピアノの音を聴くと香りを感じるという共感覚を持つ調律師をめぐる連作短編。『オール讀物』への連載執筆中に東日本大震災が起こり、宮城県出身仙台在住の熊谷さんは作品のテーマ自体を大きく変容させたという。途中から物語の方向性が変わった唐突さは残るものの、震災そして作品へ真摯に向き合った著者の思いが読者の心に深く残ったのもたしかだ。

2017/06/27

はつばあば

今迄と違う熊谷さんの作品。でもやっぱり以前と本質的には変わっていない。人の一生はいつも順調満帆ではないと。ピアニストだった繊細な神経を持つ鳴瀬は、色聴や嗅聴を亡き妻の思い出と共に、今は調律師として生活をしている。いや、生活をしているとは言えないな・・漂っているって表現がぴったりかも。そんな時、東北大震災に遭う。どんなことになっても、どんな目に遭っても地に足をつけて生きていかねば・・。鳴瀬と作家熊谷さんが震災後に再生を果たしたことに安堵する。

2016/09/09

巨峰

東日本大震災をはさんで書かれた連作短編。主人公は共感覚のあるピアノ調律師。彼の共感覚はピアノの音がにおいとして感じるというもの。とても興味深く読んだのだが、作者が震災に遭遇したことにより、この短編集も転調してしまう。(乃南アサさんの一番長い日と同じですね)元のままだったらどんな展開になってただろうかと思ってしまう。

2015/12/28

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