金色機械 (文春文庫 つ 23-1)
金色機械 (文春文庫 つ 23-1) / 感想・レビュー
しんたろー
恒川さん6冊目にして初めての時代小説の味付けに驚くが、特徴的で流麗な文章が、あっという間に恒川ワールドに惹き込んでくれた。戦国~江戸時代を舞台にしたファンタジーなのだが、奇異な運命に翻弄される人々の情が伝わってきて、各々に思い入れしながら読める。「金色様」のキャラクター設定も巧みで、ロボットとは思えない人間臭さと無敵の強さに魅せられる。目線や時代が前後する構成も、適度に混乱させられ、推理する楽しさも味わった(それが受賞の理由?)。「無常」と「義」感じさせるテーマも判り易く、「大人の御伽噺」を満喫した。
2017/12/07
❁かな❁
恒川さんスゴイ‼︎まだ恒川さんの作品読むのは3作目ですが1作読んだだけで好きになり今作を読んで更に大好きな作家さんになった♡初めての恒川さんの長編でしたが長編でも非常に読みやすく時系列が前後したり語り手が変わっても理解しやすく素晴らしい!金色機械とのタイトルだけでは想像できない壮大な物語。遊郭の熊五郎を遙香と言う女性が訪ねて来て…。ボリュームがありますが物語に惹き込まれ一気読み!因縁の歴史が語られていく。悪意、哀しみなど辛い場面もあるがいつまでも浸っていたくなる魅力が恒川さんの作品にはある!素晴らしい‼︎
2018/02/14
射手座の天使あきちゃん
忍び寄る影・人ならぬ者たちの息遣い・人間界と隣り合う異世界… そんな恒川さんの従来の世界観とは随分雰囲気の違う作品ですよね。 江戸時代なのに主役はC-3POか、はたまたBB-8か(笑) 脇役の人間たちも不思議な力を生まれ持った曲者揃い SF、ファンタジー、それともホラーかサスペンスか? メモを片手に人物相関図を整理しながらお読みくださいませ。 軽く笑えますよん♪
2018/10/23
miyumiyu
再読でも夢中になった。触れただけで絶命させる女、殺気や嘘を見抜ける男、山奥の山賊が営む遊郭、そして万能な力を持つ金色様…。物語の意外性、スケールの大きさは、恒川作品の中でもやはり群を抜いている。運命、復讐、妖しく不思議な力…嘘臭さは全く感じない。壮大なダークファンタジーに我を忘れてのめり込む。そして、花魁姿で闘う金色様のクライマックスはもう圧巻!切なくも美しいラストは、終わるのがもったいないぐらい。恒川ファンにはたまらない世界観と余韻。永久保存版。
2019/01/10
takaC
遥香と金色様の長い旅の話はまだなのかなあ。ところで、先日 DVD で観た "STAR WARS: THE FORCE AWAKENS" に出てきた金色様はなぜか片腕が赤色でした。なぜ?
2016/08/23
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