後妻業 (文春文庫 く 9-13)
後妻業 (文春文庫 く 9-13) / 感想・レビュー
W-G
DVDのポスターを見て気になった。黒川博行氏の作品は『疫病神』を読んで以来の二冊目。シリーズ二作目の『国境』が上下巻で長いので、なんとなく後回しにし続けて読み進めていなかった作家さん。登場人物の活きがよく、物語全体のテンポも相乗効果でどんどん良くなる。内面は描写されないにも関わらず、悪い奴ほど人間味があって、なんか感情移入してしまう不思議な魅力を発散。探偵の手で小夜子の過去が暴かれていく過程もとても面白く描かれており、長さをまったく感じさせない良作。
2018/03/20
ミカママ
しょっぱなから、小夜子と柏木の会話にゲラ笑いしながら。「釣った魚にエサやったら、いつまでも死なへん」世の旦那さま方が聞いたら、腰抜かしそうな(笑)ドラマのような疾走感、大阪弁の妙味。ラストはちょっと残念だったかな~。ちなみに我が夫は、生きてる方が資産価値が高いことが判明してますので、大切にエサをやり続けております♪♪
2017/04/29
射手座の天使あきちゃん
げに恐ろしきは「手練手管の欲ボケ婆あ」と恥っさらしの「色ボケ爺」ですね! 「親父頼むよ・母さん死んでもこんなことにならないでね」と祈りたくなりますね(笑) 大阪弁の掛け合いがテンポ良く、いっそ清々しいぐらいの悪党ぶりにお腹を抱えて笑いました 最後、小夜子に法の鉄槌が下らなかったのが残念ですが勉強になりました 公正証書よく憶えとかなくちゃ(笑)
2016/08/07
小梅
初読み作家さんでした。面白かった〜ギリギリ映画が間に合うので午後から観て来ます。楽しみ(≧∇≦)
2016/09/23
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
老い先短い老人を言葉巧みに騙して結婚し、その財産を根こそぎ奪ってしまうという「後妻業」。「厄病神」シリーズ以外の黒川さんは初めてだったけど、金の亡者というか、悪どい奴を書かせたら天下一品、っていうかどうしようもない悪党しか出てこない。いつものように軽快でポンポンと進む大阪弁の会話もテンポが良いね。怖い話だよなぁと思うが、これが上梓された時に実際に似たような事件もありましたよね。事実は小説よりも奇なりと言うが怖い世の中になりました。★★★★
2016/06/22
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