死神の浮力 (文春文庫 い 70-2)
死神の浮力 (文春文庫 い 70-2) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
長編版の死神、千葉の物語。小説の構造そのものは比較的単純で、25人に1人というサイコパス本城とユマニストたる山野辺の対決が基軸となっている。ただし、そのままの構図では、物語が進行しないので、触媒の役割を果たすべく、そこに深く関与していくのが死神たる千葉である。もっとも、千葉自身は、きわめて淡々かつ飄々としており、下界の事柄には基本的には関心がないのだが。にもかかわらず、あれこれとおせっかいを焼いてしまうところが、本書のユーモアの出所であり、愛されるゆえんだろう。また、山野辺のユマニストとしての教養の⇒
2018/07/06
ehirano1
#ママチャリに乗って登場する死神www。#激重の物語も、死神の天然ボケにより緩和。#25人に1人。#死神の仕事が完全にお役所仕事である件。#趣味を優先して仕事をサボる死神(→イカンだろ!いやむしろイイのかも・・・)。
2020/06/20
mae.dat
同じボケを繰り返す事を「天丼」と言うそうですが、これもそうなのでしょうか。死神千葉の人外な言動、能力を目の当たりにしても、驚きつつも受け入れちゃうんですよねー。そんなアホなって(◍˃̶ᗜ˂̶◍)。特に千枚通しで突かれてね。スプラッター=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)ヒー。それをさ、ただの瀉血と言い切るのホラーでありコントですよ。敵役本城は山野辺夫婦を翻弄しているようであり、追い詰められているようでもあって。本城視線の心理を描いたものがあっても面白いかも。いや、サイコパスなので、焦りとか動揺はないのかな。
2022/08/13
やな
途中かなり引っ張られたが、最後はあっさりと終わってもた感じ(^_^;)前作の短編のほうが好みかな。終盤、お父さんのセリフに心が震えた。
2016/08/14
Emperor
「死と隣り合わせ」ならぬ「死神と二人乗り」。今回も面白すぎました。読了日、外は雨です。
2017/11/19
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