老いの入舞い 麹町常楽庵 月並の記 (文春文庫 ま 29-2 麹町常楽庵月並の記)
老いの入舞い 麹町常楽庵 月並の記 (文春文庫 ま 29-2 麹町常楽庵月並の記) / 感想・レビュー
のぶ
裏表紙にある「江戸の新本格」は大げさにしても、良く出来た作品集だった。4篇の話が入っているが、主要登場人物は一緒で、これらのキャラが立っていて、その魅力に引っ張られた。元大奥勤めの庵主の志乃と、若き同心の仁八郎の関係が、とてもうまく物語に生かされていた。言わば安楽椅子探偵ものなのだが、時代物でこの手のミステリーを読んだことがなかったので、新鮮に感じた。これも松井さんのアイディアと筆力から来ているのだろう。特に表題作が良かったが、続編も出ているようなので、いずれ追いかけたい。
2019/06/23
タツ フカガワ
新米の北町奉行所の町廻り同心間宮仁八郎と常楽庵の庵主で、元大奥で高い役職についていた志乃が放火、誘拐、殺人事件の謎に挑む。それもアームチェアディテクティブの趣もある楽しい捕物帳でした。また志乃と仁八郎の本当の関係や、志乃の隣人である首斬り浅右衛門こと山田浅右衛門が事件に絡んできて、2作目が気になりつつ、あっと言う間に読み終えました。
2018/02/05
Hugo Grove
舞台設定も人物設定も事件もとても面白いのに、事件の結末がすっきりしない。それだけに読後感もすっきりせず、いまいちな感が否めない。ちょっと残念。
2017/02/01
ぽっぽママ
新米同心の仁八郎が空回りしている感があって 庵主様も立場上庵から出ず、物足りなさも。表題作が庵主様はじめ女性陣の大立ち回りがあり、解決の仕方も大奥出身を利用していて一番面白かった。
2016/10/10
Aki
松井今朝子さん好きなんだけど、この作品は気持ちが入りにくかったな。つまらないわけではなくて、面白く読んだつもりだけど、好きなキャラがいなかったw でも2作目も買ってあるから読むけど。
2019/07/24
感想・レビューをもっと見る