空海曼陀羅 (文春文庫 ゆ 2-32)
空海曼陀羅 (文春文庫 ゆ 2-32) / 感想・レビュー
KAZOO
空海に関するアンソロジーでかなり面白い著者が並んでいます。夢枕さんが編者なのでその特色がかなり出ています。かなり以前の菊池寛から荒俣宏、清水義範、松岡正剛、ジョージ秋山などなどです。また藤巻一保さんの「空海密教の思想」という評論が一番空海の思想がわかるような感じでした。松岡さんに始まり夢枕さんで終わる順番もうまくされている気がしました。
2016/10/21
けやき
空海を題材にしたアンソロジー。漫画もあるよw空海に関しては、司馬遼太郎さんの『空海の風景』を読んだことがあるだけの僕ですが、偉大な人物だったんだなぁ~と再発見しました。「即身成仏」とは、自分の内なる仏(?)に繋がることで仏になることを言っているではないかと思いました。なんのこっちゃ!w
2016/10/09
ayafuya-papa
『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』の読後に同じ作者夢枕獏さんの空海モノを手に取りました。様々な方々の視点から空海、密教を述べています。「空海密教の思想」で曼荼羅を説明していたので、東寺の立体曼荼羅を見てみたいと思いました。と、その前に映画KU-KAIを見に行き、観終わった足で東寺へ。少し分かったつもりで、大日如来、立体曼荼羅を見てみると成程なぁと思うところがあり、空海にさらに興味が沸きました。空海づくしもいいもんです。因みに映画は本では伝わらないスケール感が大きく、東寺の桜は見頃で良かったです(^^)v
2018/04/01
はかり
空海大好きの夢枕が編者となって各界の名士を集めた空海本。難解なものから漫画までそろえた。分かりやすかったのは清水義範氏の空海論、日本人の宗教観がよく理解できる。意外だったのが岡本光平氏の飛白体、空海が書いたであろう漢字を梵字の筆順で書いたものを解説する。肝心の夢枕の章はあまり感心できたものではない。
2020/02/10
MJ
飛白体(書体)、知らなかったー。阿吽とオームは同じ言葉だったのかー。博覧強記な九人の識者による空海にまつわるエトセトラ。新約聖書のヨハネによる福音書は「はじめに言葉ありき」で始まるが、唐語はもちろんサンスクリット語にも精通した空海も、文字や言葉(呪)の力を信じた宗教家であったんですね。
2020/01/25
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