あしたはひとりにしてくれ (文春文庫)
あしたはひとりにしてくれ (文春文庫) / 感想・レビュー
ハッシー
【捨てられた独りぼっちと拾われた独りぼっち】普通な人が登場せず、濃い登場人物と癖の強い会話でキャラクターノベルに仕上がっている。キャラクター性に引っ張られてタイトルに込められたメッセージが読み取りにくいが、数字しか書かれていない章題は独りぼっちの主人公が徐々に繋がっていく人の数を表しているのかなと思った。
2016/11/21
さばかん
相変わらずのゆゆこ節。 感動の涙は出なかったけど、結構好き。 だいぶ好き。 なんか好きなんだよなぁゆゆこ節。 感情を思いっ切りぶつけてるからかな。 100%感情で出来ている青春(?)小説です。
2017/01/02
☆ゆう☆
ドタバタ感が凄い。この疾走感こそ竹宮ゆゆこ作品の面白さだ。「愛しているのに、孤独。愛されてるのに、孤独。」孤独と闘っていた瑛人が謎の女性「アイス」を拾い、家族+居候1名と一緒に大騒ぎしながらようやく落ち着くまでの物語。理解不能で、意外な秘密を秘めていた彼らに翻弄されている間に読了。シリアスとコミカルが見事に中和していたのも良かった。月岡家は本当に明るくて賑やかであたたかい家族。帰る家があるって幸せなこと。瑛人が「あしたはひとりにしてくれ」と言えるほどに、今は一人じゃないと思えるようになったことが嬉しい。
2016/12/21
まろんぱぱ♪
竹宮ゆゆこさんて、こうもポンコツな男と女を、ロマンスの主人公に仕立てちゃうんでしょう。皆、ポンコツ過ぎ(笑)けど、やはり、家族の絆、父と母の想いが暖かい。アイスって、とらドラの大河と同じ匂いがします。前半の解らない感じが、後半になるとスピード感とともに謎解きになります。瑛人とアイスのどたばたラブコメかな?と思ったら、意外に硬派(笑)面白かったけど、もう少し突っ込んだラストが欲しかった。ちょっと消化不良かな。
2016/12/25
ゼロ
愛しているのに、孤独。愛されているのに、孤独。最後まで読んだけど、タイトルの意味が分からず、感動の涙は出ませんでした。さて、本作の主人公の月岡瑛人は、孤独を拗らせており、偶然にも土の中から謎の美女・アイスを見つけます。月岡家の設定は重いのですが、ゆゆこらしいハイテンションで駆け抜けていきます。アイスも被害者というよりは、蓋を開けてみれば加害者みたいなもんで、子どもです。でも、誰かと一緒にいたいという気持ちは、お金じゃ買えないってことだね。結局、サスペンスっぽい始まりだっが、家族愛を描いた作品だったのかな。
2017/06/14
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