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異人たちの館 (文春文庫 お 26-17)

異人たちの館 (文春文庫 お 26-17)

異人たちの館 (文春文庫 お 26-17)

作家
折原一
出版社
文藝春秋
発売日
2016-11-10
ISBN
9784167907327
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異人たちの館 (文春文庫 お 26-17) / 感想・レビュー

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starbro

本屋大賞2018年発掘部門「超発掘本!」に選ばれたので、読みました。折原一、初読です。パラノイア叙情ホラーイヤミステリ、一気読みしました。著者版ホーンテッドマンションかも知れません。本書は面白かったですが、2016年11月30日以前に刊行された作品という選考基準ではあるものの、実際は25年前に書かれた作品の三次文庫(本書)を選ぶのは、疑問が残ります。機会をみつけて、著者の他の作品も読んで見たいと思います。

2018/05/15

ナルピーチ

著者自信がマイベストと述べる本作はまさに圧巻の内容だった。インタビュー形式、モノローグ、作中作と、多種多様な構成で練り込まれた物語に一歩足を踏み入れると戻ることが出来なくなる。それは富士の樹海の様に複雑で、異様な雰囲気を漂わせ、辺り一面が似た様な景色で方向感覚を失わせる。自分が向かっている目指すべき道は正しいのか?疑問が過る。それでも読み進める。その先に待ち受けていたのは怪しさにまみれた『異人たちの館』やっと辿り着いた時にはもう遅い、貴方は既に騙されている。

2021/02/13

とろこ

面白くて一気読み。まるで、謎の万華鏡を覗き込んでしまったかのような感覚に陥った。どの伏線がどの状況に繋がっていくのか?この一文の背後には何が隠されているのか?依頼を受け、ある青年の伝記を書くことになった島崎。彼が、その青年の過去を辿っていくと、彼の周りでは、多くの不審死が起きていた。青年に付き纏う、異人の影。謎、謎、そして謎…。早く真相が知りたいという思いに急かされ、614ページを飽きずに読み切った。

2018/05/16

ふう

筆者紹介の欄に叙述トリックを駆使した作品…とありました。騙されやすい単細胞のわたしは、素直に騙されることにして、迷子にはならないようていねいに読んでみました。異常な家族愛がもたらした同情の余地のない悲劇。最後に一番まともだと思っていた主人公?が迎えた結末は残念でしたが、彼は母親のしたことに感謝しているでしょうか。それとも、もう余計なことはしないでくれと思っているのでしょうか。樹海の暗い森の中で…。

2018/09/04

うののささら

登場人物の話し方名前年齢で誤認させたり、劇中劇で時系列を変え誤認させたり折原一のトリックにすっかりはまりました。行方不明の息子の自伝をゴーストライターに書かせる。生まれてから不吉なことばかりおきる。都合の悪い人間が現れると始末してくれる異人。異人が過去から現在に自由に飛翔しているよう。小説の中の出来事が現実に作用しているような得体の知れない不気味さ。すべては思い込みの強さからくるトリックだった。とてもおもしろかったです。

2022/04/26

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