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ちいさな城下町 (文春文庫 あ 73-1)

ちいさな城下町 (文春文庫 あ 73-1)

ちいさな城下町 (文春文庫 あ 73-1)

作家
安西水丸
出版社
文藝春秋
発売日
2016-11-10
ISBN
9784167907341
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ちいさな城下町 (文春文庫 あ 73-1) / 感想・レビュー

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ポチ

城の縄張り、歴代城主、その地の名産品や食べ物を紹介しています。小さな城下町だから、ちょっとした所にさり気なく歴史の遺産がありそうですね!行ってみたいですね(^^)

2017/05/31

Y2K☮

日本史ファンにオススメな「オール讀物」で連載していた紀行エッセイ。「沼田市」が載ったのは2013年12月号で水丸さんが亡くなったのは翌年3月。いろいろ想像してしまう。かつての軽やかさと緩さは鳴りを潜め、文体がやや硬いと感じたけどあるいはそういう理由なのかもしれない。それでも勝者よりも敗者、主役よりも脇役に目が向く嗜好とは親和性が高い。ちなみに著者は東京生まれ東京育ちの中日ファンで、私は東京生まれ東京育ちの阪神ファン。村上春樹も生まれは関西なのにヤクルトファン。笑いが込み上げてくる。いつか大洲市に行きたい。

2023/05/09

ひろし

ゆる~い画風の安西さんが、有名でない小さなお城とまちをめぐる。気ままな一人旅で現地の人に行き先やおすすめを尋ねながらふらっと行ってくる感じが伝わってくる。縛られるのが好きじゃないんだろう。訪れるまちとのつながりについてはエッセイ風に郷愁を誘い、ゆかりの武将や藩主の歴史については専門的で詳しく記述されている。ところで、村上春樹氏の小説に出てくるワタナベ・ノボルとは安西さんのことなのだろうか?

2016/11/27

ほっしー

イラストレーターである著者が10万石以下の小さな城下町を巡ったエッセイ。町の様子、名物、城跡、歴史などか書かれているんだけど、さりげなく新幹線移動したとか旅館に泊まったとか書いてあって結構リッチな旅でいいなあと思った。あと、話が脱線したり蛇足的な記述があったりするのも面白かった。イラストを交えつつ、本当に著者が思ったことをそのまま書いたエッセイなんだなあ。自分が行ったことがある行田や天童の話は懐かしかったし、他の行ったことのない町にも行ってみたいと思った。ちょっと行きづらいところってなんか魅力的。

2016/12/18

ゆうへい

タイトルを見て魅力を感じました。どの城下町も歴史が古く情緒深く、読み応えがありました。また、著者のイラストや四コマ漫画も添えられていて分かりやすかったです。それぞれの章ごとに、自分の生い立ちや人との交わり、城を作った藩や藩主の歴史を加え、そこに行くまでの動機や著者のエピソードも交えていて厚みがあります。読んでいるうちに安西氏の城に対する思いがほのぼのと伝わっているように感じました。今は静かでさりげない風情を醸しだしている小さな城下町にも様々な出来事があったから成り立っているのに気づかされて楽しかったです。

2020/04/17

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