シャドウ・ストーカー 上 (文春文庫 テ 11-31)
シャドウ・ストーカー 上 (文春文庫 テ 11-31) / 感想・レビュー
nobby
キャサリン・ダンス③やー、このアレもこれも一筋縄ではいきそうにない結末はどこに向かうのか!?「僕がきみの影になってあげるから。そう、永遠に……」冒頭メールに始まりタイトルのまま繰り広げられる悪質なストーカーぶりにはゾッとする!付き纏う対象がシンガー故に歌詞になぞらえて起こる殺人。壮絶で残酷な犯行にむけて、もう最初から疑われるのは狡猾でお利口さんなエドウィン…証拠も残さず捜査陣を陥れ煙に巻く圧倒的な言動は脅威なれど、一概に悪の権化とみなせない真っ直ぐさに戸惑うばかり…決死に銃口向けるラストから即座に下巻へ♬
2022/02/20
Tetchy
ストーカー行為は現在日本でも問題になっており、若い女性が殺害される事件が最近起こっている。本書のエドウィン・シャープも実に薄気味悪い。見かけは好男子だが、その目の奥には狂信的な輝きが潜んでおり、常に何かを探ろうとじっと対象物を見つめている。この底の知れないところと快活な風貌がアンバランスで恐怖を誘う。自分自身の経験を踏まえて彼のことを考えると人というのは紙一重で普通から狂人へと変わるのだなぁと痛感する。例えば私は読書、洋楽がディープに好きなのだが、この対象が人になったのがストーカーなのかもしれない。
2017/08/30
Small World
相変わらず、主な登場人物が多いな~と、思っていたら、あれっ、ライムとサックスの名前がある(トムもねw) 見つけちゃったら、ぐいぐい読んで上巻終了です。早く共演が見たいので、急いで下巻へw
2016/12/12
chiseiok
年に一度のお楽しみ、毎年11月恒例のディーヴァー文庫。今年はキャサリン・ダンスのターン。早速初っ端から、コイツが怪しいあいつが怪しい、もともと怪しいコイツは怪しすぎるのが怪しいけど、だから怪しくないと思わせいてやっぱり怪しい…と勝手に猜疑心全開で楽しんでるうちに、あっという間に上巻読了、後半への引きも上手いですな。女子力クイーンのダンスが主人公のときのディーヴァー劇場は、ライムシリーズより恋愛成分もやや多め、印象が違いますね。ともあれ速攻下巻に突入、ドンデン職人の名人芸をたっぷり堪能させて戴くとしよう。
2016/11/15
木村 武史
キャサリン・ダンス・シリーズ第3作目。ダンスが運営する〈アメリカン・チューンズ〉のため休暇を利用して田舎町オレガノを訪れる。そこで友人でもあり有名人歌手でもあるケイリーと食事の約束していた。久しぶりに会ったケイリーからストーカーに悩まされていると聞かされる。しかも翌日、ケイリーのスタッフが殺される。地元警察に協力を申し出るダンス。次の犠牲者が出たが犯人のシッポも掴めないまま、下巻へ。
2024/03/12
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