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あしたはれたら死のう (文春文庫 お 69-1)

あしたはれたら死のう (文春文庫 お 69-1)

あしたはれたら死のう (文春文庫 お 69-1)

作家
太田紫織
出版社
文藝春秋
発売日
2016-12-01
ISBN
9784167907488
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あしたはれたら死のう (文春文庫 お 69-1) / 感想・レビュー

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chiru

「あしたはれたら死のう」…日記に書き残し自殺を決行した少年と心中に失敗した遠子。「わたし」はなぜ、死のうとしたのか?記憶を失った「わたし」が事件の真相を自分自身で解明していくのが面白い。「見知らぬ自分」から目を背けず、刑事のように「わたし自身」をジリジリ追い詰めていく過程はスリリングで哀しい。子供が自ら命を絶つ。その理由は思春期ならいくらでも見つかる。遠子が自分の生きる本当の意味を見つけて、少年の分まで生きようと変化していくラストが素晴らしい。読んだことを忘れられない名作✨★5

2021/11/22

いこ

「わたし」は自殺をはかったらしい。しかも同じ高校の男子との心中だという。病院で目覚めた遠子は、自殺(未遂)前の自分の事が全く思い出せない。記憶の一部が抜け落ちてしまったのだ。遠子は自分や、心中相手で死んでしまった男子「志信(しのぶ)」のことを調べ始める。スクールカースト、過剰反応する母親、夢の中でいつも聞く志信の声、記憶の中にちらつく白い飛行機…。渦巻く謎の中に徐々に姿を現す過酷な真実たち。読んでいてショックの連続だった。しかし、ラストは明るい未来を指し示しているようだ。遠子の幸せを願わずにはいられない。

2023/08/26

瑪瑙(サードニックス)

「あしたはれたら死のう」SNSの日記にそう書き残した遠子は翌日同級生の男子、志信と橋から飛び降りた。遠子は生き残り志信は亡くなった。だが病院で目が覚めた遠子は数年分の記憶と感情の一部を失っていた。読み友さんお薦めの本。物語の始めから謎に満ちていて、その謎が解き明かされていく過程が良いです。自殺未遂をする前の遠子はかなり嫌な性格だったみたいですがその後の遠子はいいなあと思いました。志信の秘密が分かってくるにつれ辛い気持ちになりましたが、彼からのメッセージを受け取った遠子には力強く生きていってほしいと思います

2021/12/02

みかぴょん

あしたはれたら死のう 興味をひくタイトルと好きな作家さんだったので即買い。内容的には読みやすかった。学生ならではの自己中的 発想。櫻子さんの謎解きと違って何で死のうとしたのか?その一点を紐解いていく。パズルが完成した時スッキリという気持ちでは無くなんだか悲しくなってしまった。

2017/02/10

た〜

最初の1行からなかなか刺激的、だけどそれは後の伏線でも何でも無し。自分の心中未遂の理由を探る話だが、記憶も無くし性格も変わっていてまるで他人の出来事を探るかのよう。ラストにはいい話としてまとめているようだが、どうもモヤッとする

2016/12/21

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