死の天使はドミノを倒す (文春文庫 お 45-3)
死の天使はドミノを倒す (文春文庫 お 45-3) / 感想・レビュー
momi
予想もつかない先が読めない作品でした。売れない作家の兄と人権派弁護士の弟…。最初はこの二人の確執の話かと思ってたら…出てきました「死の天使」弟の行方不明、球体関節人形、居酒屋の女将、自殺志願者を唆す女…あやしい登場人物たちに翻弄されながら進んでいきます。私は彼の秘密は途中で何となく気づいてしまったので驚きはなかったけど、人の命を操る「死の天使」が不気味で本当に怖かった…。この著者の他の作品も読んでみたい!
2017/01/26
rio
失踪した人権派弁護士の弟を捜索する作家の兄は、その途中自殺志願者に死をもたらす「死の天使」事件に遭遇し知らず事件に巻き込まれていくミステリー。弟の捜索という単調な作業の中に、人権派弁護士の思想や死の天使の存在がスパイスになって良い緊張感を出していました。表紙の絵について作中に解釈が出てきますが、登場人物によって解釈が異なり、後で表紙を見返したときどう感じるかもその時々で変わってくるところが面白かったです。物語の構成が上手い作品だと思いました。
2017/02/12
tom
序盤、何か起きてるんだ?と興味をそそられるも、中盤、自殺について云々にちょっと興を削がれる(色々考えた上で死にたい人は勝手に死ねば良いのでは、と思っているので)。この流れだと好みではないかなーと油断していたら!終盤、もう一度ぐっと引き寄せられました。これ狙って書いてたとしたらすごい。もしかしたら真逆の感想の人もいるかもしれないけど。
2017/10/13
koguma
初読み作家。人権派弁護士と呼ばれる弟の失踪を巡って兄である小説家が奔走する話で、表紙にも使われている「死の天使」という絵画が話のあちこちに登場する。どこか幻想的で、「死」について深く考えさせられる箇所が多い。最後まで飽きずに読めたかな〜
2017/11/19
enmys07
大人の太田さん作品。 作品が収束していく様は、やっぱりうまいねぇ。
2017/02/13
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