決定版 鬼平犯科帳 (4) (文春文庫) (文春文庫 い 4-104)
決定版 鬼平犯科帳 (4) (文春文庫) (文春文庫 い 4-104) / 感想・レビュー
k5
初夏の時代小説フェア③。江戸時代についてちょっと勉強したためか、味がよくわかるようになってきました。並行して藤沢周平を読んでいるのですが、まったく文体や雰囲気が違って時代小説は「語り」の芸だなあ、と思わされます。本巻の平蔵はおまさを助けに一人で斬り込んだり、夜鷹殺しを追跡したりしてこれまでより熱い感じ。
2022/06/05
優希
人情味が感じられました。鬼平への淡い恋心を抱いていたおまさを主人公にした『血闘』にはじんわりさせられます。鬼平のまわりの人々も色々動き出して面白くなってきました。
2023/03/04
はるを
🌟🌟🌟🌟🌟。2024年5月10日公開の映画化をきっかけに選書。映画の原作にもなった『血闘』を含む八編を収録。読書をしているとタマに自分の選書と心が綺麗にマッチングする時があってその時は呼吸するかのように読書が進む。その感覚がとても気持ち良く、これぞ読書の醍醐味だと思う。今回は本書がそれに当たる。人間の描き方、特に悪人の描き方に味わいがあって噛み締めるように読んだ。人間なんてそんなに強くない。そんなもんだろう。全部良かったが『血闘』は勿論、『五年目の客』『あばたの新助』がとても良かった。
2024/05/27
金吾
○鬼平の人情の機微に通じている部分と仕事への冷徹さが好きです。「霧の七郞」「五年目の客」「密通」「夜鷹殺し」が好きな話です。
2022/04/24
金吾
○鬼平は仕事にシビアでありながら、人情に通じています。「夜鷹殺し」でもそう感じました。
2024/02/04
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