風雪の檻 獄医立花登手控え(二) (文春文庫)
風雪の檻 獄医立花登手控え(二) (文春文庫) / 感想・レビュー
naoっぴ
二巻も優しい読み心地。牢内での事件もあり、行方知れずの道場仲間を捜したり世話になっている叔父一家との交流もあり、時代劇を見ている感覚で楽しめます。表紙の登のイメージは爽やかな細身の青年ですが、これだけ柔術に長けていてでかい男どもを投げ飛ばしているならもっと肩幅もあってガッチリしているはず!などと想像して楽しんでいます。疲れた頭でもゆったり読める連作シリーズです。
2018/01/31
TakaUP48
登の柔術仲間の新谷弥助が道場に顔を見せず、何やら盛り場を彷徨っているという噂が。新谷家の母は、登に救いを求める。「老賊」捨蔵、「化粧する女」おつぎにすっかり騙された登。「幻の女」流人船を待つ巳之吉には幼なじみのおこまの面影が…。だが、同じ牢人とは。「押し込み」義賊を気取って、昔世話になった女への恩返し。「処刑の日」妾殺しの罪で大津屋の旦那が入獄。健気な娘おゆきの様子と従姉妹おちえの情報から、登は新犯人に辿り着く。旦那が処刑に出される朝、間一髪での救い。事件解決のほうびに登の取ったおちえの行動に「ありゃ」。
2023/03/29
kei302
【海坂藩城下町 第6回読書の集い「冬」】 おもしろくて読みやすい。剣術ではなく柔術の達人で叔父の家で下男扱いの居候、バイト先は小伝馬町の牢獄。 頼まれ事を断れないとか、人を見る目、特に、女性の見た目にすぐ騙されてしまうとか、ぴしっとしていない性格も好もしい。 「牢の中には毒がある。気づかぬうちにその中に住む者の心を侵す」登も気分が落ち込む。 頼まれ事の探索をしつつ、悪所に引き込まれた友人を助け出す。叔父宅での扱いがよくなってきて、続きが楽しみ。
2021/01/13
のびすけ
獄医・立花登が囚人たちに関わる事件を解決する連作短編の第2弾。登が居候している叔父一家との掛け合いが楽しい。少しずつ近づいていく登とおちえの関係が微笑ましい。平和な叔父一家と陰鬱な牢獄の極端な対比が際立つ。
2021/06/05
ぶんぶん
【図書館】シリーズ第二弾! 立花登の奮闘を描く熱血編。 徐々に小牧玄庵宅での生活も慣れてきて、おちえも大人しくなって来た。 難事件は相変わらず起きるが持ち前の明るさで解決して行く。 おちえにキスなんかして大丈夫か? 冤罪に奔走する登、友の迷い道に窮余の一策を講じる登、ますます目が離せなくなって来た。 続いて「愛憎の檻」に入ります。
2022/02/03
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