迷える空港 あぽやん3 (文春文庫 し 45-4)
迷える空港 あぽやん3 (文春文庫 し 45-4) / 感想・レビュー
papako
シリーズ3。だけど1も2も全く記憶ない。空港の仕事というくらいしか覚えてなかった。主人公遠藤と今までの登場人物たちの連作短編になっていて、空港お仕事小説として楽しみました。遠藤のパート以外は楽しめたかな。こういう人たちがいて、安心して旅行ができるんですね。もうずっと飛行機乗ってないなぁ。まだしばらく乗らないなぁ。
2020/09/29
カブ
シリーズ第3弾!空港で働く人たちの悲喜こもごも、制服を着て肩で風を切るような華やかな職場にも、リストラや経営破綻、出社拒否に見舞われる。お客様を出発させることこそが彼らの使命。最後に間に合った、遠藤に涙。
2017/07/25
kotetsupatapata
星★★★☆☆ あぽやんシリーズ3弾にして完結編 今作は大航(どうみてもJ○L)の経営破綻後の整理縮小の悲哀を描いた内容でしたが、初めて遠藤君以外の人間が語り口になりました。 できれば外伝としてもっと他の登場人物視点で物語を読みたかったです。 どの業界でもそうだと思いますが、根が真面目すぎて一所懸命に仕事に励んでいる人こそ、心が折れやすいのかもしれませんね。 遠藤君には仲間や森尾さんが支えてくれて良かった サービスという物を考えた場合、異論はあれど星名氏くらいドライに考えた方がフィットするのではないかな?
2021/12/29
おさむ
日本航空をモチーフにした大日本航空が会社更生法を申請。遠藤たちもその大きな渦に巻き込まれていく。大幅なリストラや業務の削減など、厳しい現実で遠藤は心の病に陥ってしまう。これまでと比べてハードな展開が多いが、色々な周囲の仲間たちの視点からみた話も面白い。特に小泉さんと飛田さんのおっちよこちょいな失恋物語は、思わず吹き出してしまった。まるで本当にあったかのようなリアル感は、新野さんの空港での実体験があるからなんだろうなあ。一気に3冊読みましたが、大変面白いお仕事小説でした!
2024/11/14
piro
シリーズ第3作。成田空港でツアー客のセンディング業務に就く大航ツーリストの遠藤。親会社の経営悪化のあおりで成田空港所の閉鎖が決まり、業務は他のグループ会社に引き継がれ合理化される事に。お客様の為、業務を引継ぐスタッフの為を思い奔走する遠藤は、心労から出社できなくなってしまい…。2作目までと比べ、登場人物達の迷える思いに心が苦しくなる場面が多いのですが、それぞれ折り合いをつけて前に進んで行くところに少し明るい未来が見えた様。遠藤くんの真っ直ぐな熱い思いと、仲間達の優しさにちょっとじんわりしました。
2020/08/02
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