鬼九郎鬼草子 舫鬼九郎2 (文春文庫 た 26-20)
鬼九郎鬼草子 舫鬼九郎2 (文春文庫 た 26-20) / 感想・レビュー
Mc6ρ助
『「あいにくと心意気で通る世の中じゃねえ。筋を通そうとすりゃあするほど弾き出される。てめえ勝手な野郎ばかりが大手を振って歩いていやがる当世だ。本物の野郎なら逆にこの世を引っくり返してやりたくもなろうさ」(p240)』いつの世の中も心意気だけで通るものではないんだろうけど、お話は快刀乱麻でチャンバラ大好き爺さま向きの娯楽作・・。
2021/12/22
紅羽
シリーズ二作目。今回は会津藩の会津騒動が絡むチャンバラ劇。謎めいたイケメン剣士、九郎はカッコ良いし、その行動も芯が通っていて小気味良い。その裏で糸引く歴史の闇に潜む人物が今後どう出て来るのか気になるところ。
2023/08/10
へいがぁ
シリーズ第2弾。今回もオールスターでした。
2017/06/19
ryohey_novels
作者得意の東北を舞台を移し、前作の面白さを大きく超えてきたシリーズ第二巻。甚五郎の配下の単細胞ぶりや長兵衛ら侠客組の小物振りは気になるが、十兵衛・九郎・徳兵衛の三銃士の活躍が楽しい。この江戸前期は戦国時代と江戸の安定期の狭間であり、政治的な苦心(配慮)が色々な事件を通して見れるのが非常に興味深い時代。会津騒動をこう絡めるのかと感心させられた。今回は天海も不気味な存在で、今後より人間関係が複雑になりそう。両巻で悪役として描かれた左甚五郎だが、そろそろ仲間になりそうなほど愛嬌があるキャラになってきている。
2024/06/30
KAZY
単行本で既読のはずなんだけど忘れてた。高橋克彦の文体と時代ものシリーズがよく合ってる。次巻も再読したい。
2017/08/20
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