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こいしいたべもの (文春文庫 も 27-2)

こいしいたべもの (文春文庫 も 27-2)

こいしいたべもの (文春文庫 も 27-2)

作家
森下典子
出版社
文藝春秋
発売日
2017-07-06
ISBN
9784167908942
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こいしいたべもの (文春文庫 も 27-2) / 感想・レビュー

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初読み作家さんの食エッセイ。挿絵が可愛い上に美味しそう。食の話よりも、そのメニューごとの思出話の方が多かったかな。カレーのお父さんのエピソードや、柿の種を食べながら寝転がって読書していた話が良かったです。

2019/05/16

佐々陽太朗(K.Tsubota)

「幸せ」のかたちはいろいろあるだろう。森下さんは日常にある「幸せ」を切り取って見せてくれる。まるで「おいしいたべもの」をお裾分けするかのように。森下さんの綴るたべものの思い出、その多くは家族と過ごした時間の記憶だが、私はそこに温かく胸がきゅっとするような幸せを感じる。幸せの脆さを承知のうえで、人生を真摯な想いで大切に生きてこられたであろう著者の言葉に心温まりました。大船軒の「鰺の押寿し」を食べたい。次に東京出張したときの帰りはこれだな。いや崎陽軒の「シウマイ弁当」にすべきか。う~ん、これは迷う・・・

2018/04/19

おくちゃん🍎柳緑花紅

恋しい!読み終えて、私も家族の思い出に浸った。母の作るさらさらのアサリ入りのホワイトシチュー、ひじきとお豆腐を合えたお醤油味の惣菜、冬の日玄関を開けると漂ってきたお豆を煮る匂い。ふかしたジャガイモにたっぷりのバターや、塩辛をのせて食べた場面。不二家のレストランに行って初めて食べたタルタルソースとエビフライ。丸井さんの最上階の食堂で小さな旗がついたお子様ランチ、スタンドにソフトクリーム、三越で買ったフリル付きと刺繍付きのソックス。次々と思い出される幸せの時がここにあった。こいしい思い出が。

2017/11/15

ぶち

『いとしい食べ物』の続編。前作は、どちらかというと幼い頃の楽しい思い出が多かったのですが、今作では思春期から大人になる頃の思い出が多く、少し心の機微に触れることも書かれています。お父様が大好きだった焼きビーフンのエピソード、青春時代に食べた夜明けのペヤングのエピソード。私も自身の父との食事を思い出したり、経済的に少し苦しかった頃の食事を思い出したり、共感することが多くありました。そして、シウマイ弁当、鯵の押し寿司など、神奈川のお弁当が毎回取り上げられていて、ほんとうに嬉しくなっちゃいます。

2021/02/12

紫 綺

「いとしいたべもの」の続編。同じ昭和三十年代の私にとって宝物のようなエッセイ本だった。ノスタルジックな22のメニューと、それぞれに纏わるちょっと物悲しいエピソードが心に沁みる。

2018/01/14

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