風の盆幻想 (文春文庫 う 14-21)
風の盆幻想 (文春文庫 う 14-21) / 感想・レビュー
ぷう蔵
浅見光彦シリーズ初読みである。ドラマでは何度も見てはいますが…。なぜ突然、内田康夫氏浅見光彦シリーズかというと、「風の盆」という言葉が題名にあったからに他ならない。そうです!私「越中おわら風の盆」が好きなのであります。とは言うものの、作品中にもあるように、現在の風の盆は観に行くのはひと苦労、ふた苦労。現地宿泊するのも抽選だったり、本番を見ることは未だ実現せず、前夜祭で我慢している状況。やはり本番に現地泊して旅館の二階の窓辺から町流しを眺めたり、雑踏の消えた夜更けの町で遠くに聞こえるおわら節を楽しみたい。
2017/09/09
ging
昔、風の盆に行くにあたり事前情報入手のために購入して読んだ本です。ミステリー仕立てですが、観光時には分からぬ風土などについても書かれている、読みやすい一冊でした。
2020/10/23
Midori Nozawa
期待を裏切らない素晴らしい作品でした。この作品では内田センセのことが随所に見られ、楽しかったです。実際の内田先生はどんな方なのでしょうか。ファンとともに歩む推理作家というのは珍しい存在ではないでしょうか。この作品では富山の会員さんが方言指導など活躍されたのではないかと思います。仕上げるのに4年を費やしたとのことです。町村合併で町名の変更などがあって。熱中して読んだことにより、集中力がつき、楽しい経験が何より力となりました。
2005/11/10
まさのり
越中「おわら風の盆」がテーマの作品。地域の古きよき祭りが観光資源となる恩恵と苦悩。他の地域にも多々ありそうですね。今作は軽井沢のセンセと一緒に捜査。二人のやりとりが面白かったです。
2021/05/11
Kiyoshi Utsugi
内田康夫の「風の盆幻想」を読了しました。 越中おわら節で有名な富山県婦負郡八尾(やつお)町(現在は合併して富山市に)を舞台としています。 そこで起きた老舗旅館の若旦那である安田晴人が変死体で見つかったという事件を浅見光彦と軽井沢のセンセである内田康夫のコンビが解き明かすというものです。 八尾町が富山市になったあとの平成17年に発表された作品です。 もう一つ登場する神岡町もその時には、飛騨市になっています。
2017/09/26
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