銀翼のイカロス (文春文庫 い 64-8)
銀翼のイカロス (文春文庫 い 64-8) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
半沢直樹シリーズ第4作目。遅ればせながら読み始めて、ようやく10年前まで追いついてきました。相変わらず痛快無比。4作目まで来ると、だんだんと敵役が強大になってくる。本作ではもう銀行の枠を遥かに越えてかなりの難敵。一時は半沢もここまでかというくらいまで、打つ手がなくなるほどに。ただこの手法を取っている限りは、読者は最後には半沢が勝利することを確信しているのであり、スリリングさは今一つないのだが。また、敵が次第に強く大きくなるのもやがて限度がやってきそうだ。この時点では、まだ大丈夫のようだが。⇒
2024/03/04
W-G
最初に読んだ時よりも面白く感じた。初読の時は半沢が窮地を脱するのが、議員の欠席というラッキーに拠っていたことがご都合主義に感じた。今回もその部分はやはり都合良く思えたが、債券放棄に関するやり合いが楽しく、読ませるだけのものはある。『ロスジェネ~』が派手さのある面白さだっただけに、全体を貫くトーンが暗めで、登場人物の平均年齢も高く、フレッシュな若者不在なことが目立ってしまったかもしれない。もう一、二作目のように、半沢自身が若手として暴れる、というだけでは物足りなくなってしまっているのかもしれない。
2019/11/23
Kazuko Ohta
コロナのせいで、テレビには半沢直樹がなかなか帰ってこないからせめて読む。いんや〜、やっぱり面白いなぁ。私にとって、シュッと読めるお手頃頁数は320頁ぐらいまでなのに、それを100頁上回ってもシュシュッと読めるのは、今なら中山七里かたまにはずれるけど東野圭吾、そして鉄板の池井戸潤。法律以前に守るべき人の道。まっとうな商売してなんぼ。ほんと、そう思うのに、どうして人は身の丈に合わない欲をかき、良いものは良い、悪いものは悪いと言えなくなってしまうのか。「徹底的にやる」と「倍返し」とどっちが怖いだろ。倍返し歓迎。
2020/05/08
ぱるぷ
★★★★ 半沢が航空会社の再建に挑む……いつも通り安定の面白さ‼︎ 今回中野渡さんカッコよすぎ‼︎ ロスジェネ、イカロスもドラマ化して欲しい‼︎
2017/09/18
ぷう蔵
いやいや、さすがだなぁ…池井戸氏。半沢シリーズ第4弾、これまたワクワク、ハラハラ、ぐんぐん楽しくページを捲らせていただいた。まあきっと負ける事はないだろうと、なんとなく分かっていて、そのとおり終わるのだが、期待外れでも、予想どおりでガッカリでもなく、しっかり楽しめる。こういうのって日本人が好む形なのかなぁ…。勧善懲悪、小さい正義が巨悪に立ち向かう。水戸黄門とか遠山の金さんとかと同じ、予想どおりの一件落着〜〜。池井戸作品はみんな読後感が良いですよね。スッキリ、ストンと落としてくれる。
2017/11/29
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