閉店屋五郎 (文春文庫 は 52-1)
閉店屋五郎 (文春文庫 は 52-1) / 感想・レビュー
相田うえお
★★★☆☆17115 閉店する店などから中古品をまとめて出張買取し、メンテナンス後に店舗で販売するという仕事をしてる五郎という男性が主人公の連作短編。はじめは閉店屋って何?と思ったものの、そのまんまが作品タイトルになってました。このおっさん、ズボラなのか?しっかり者なのか?よくわからないねぇ。得てして怠け者の人って一度決めたら真っしぐらという人も多いですかね。まあ、いい人なんでしょう。これ、ほのぼの系の作品かな?話が出来過ぎな気もするのですが楽しく読めましたよ。次作ありげな終わり方でした。
2017/11/26
ふじさん
「閉店屋五郎」の五郎は、無骨で人情は厚く、おせっかいで仕事熱心だが、女にほれっぽいのが玉に瑕。閉店の依頼者には、商売の損得を抜きにしてのめり込み、公私を忘れて解決に奔走する。そんな五郎も、別れた妻の娘の小百合には、頭が上がらない。閉店をめぐる人々の人生模様がユーモアたっぷり描かれており、多くの人々が彼の人情に触れ、助けを借りて、新しい人生を歩みだす。人生はその気になれば何度でもやり直しがきく。そんな勇気を貰える人情小説。五郎の今後が気になる。続編が楽しみだ。
2022/09/09
takaC
なかなか面白かった。この手の話はきっと原さんの得意分野なんだろうね。
2018/07/16
mr.lupin
原宏一さんの著書八冊目読了。中古備品を引き取りまた再販する「閉店屋」の五郎は仕事熱心だが、好みの女性に惚れっぽくてお節介好き。そんな五郎は妻の真由美に逃げられるも一人娘の小百合がピンチに駆けつけ、五郎は街のトラブルを解決してゆく。この五郎 ちょっとお節介をやき過ぎかなっと思うところもあつたが、それでも人情味が溢れとても好感が持てた。いかにも原宏一さんらしい作品だった。☆☆☆☆☆
2021/05/31
エドワード
ある日ポカッと閉店している店がある。キレイな椅子やテーブルはどこへいったんだろう?ある日洒落たお店が開店する。その間に中古備品売買業者がいた!新鮮な驚きがあったね。閉店屋五郎と娘の小百合のバイタリティがいいね。このおっちゃん、惚れっぽいのが欠点で、閉店する店の女性に同情してしまい、いつの間にか閉店せずに商売ナシ、という人情話が面白い。閉店屋五郎が閉店しそうになる最終章は、賃貸契約の重箱の隅をつつく法律話も興味深かったが、小百合と五郎の「結局誰が悪かったんだろうね?」「競争かもな。」の会話が心に残るね。
2021/05/01
感想・レビューをもっと見る