マリファナも銃もバカもOKの国 USA語録3 (文春文庫 ま 28-6)
マリファナも銃もバカもOKの国 USA語録3 (文春文庫 ま 28-6) / 感想・レビュー
瀧ながれ
週刊誌の連載が単行本にまとめられ、それが二年ほどおいて文庫化するので、書かれた事件も状況も古いはずなのに、ちっとも過去のものとは感じられない。オバマ大統領の次がトランプ(と個人特定はできなくても、のような人物)になる予兆は、アメリカに住んでいる著者にはこのころすでに感じられていたのか。映画や音楽、それをめぐる人々が、短い章ごとに興味深い角度から描かれている。著者が見たリアルなアメリカは、酷しさに息苦しくて同時に色鮮やかで刺激的だ。イラストも似顔絵がすごく似ていて、本文を絶妙な角度からアシストしている。
2017/10/10
阿部義彦
町山節に酔わせて貰いました。週刊文春の名物コラムの2014から15分です。とても苦い現実。トランプが散々馬鹿にされてますが、他人の事を言えません。だって日本だって総理大臣の国難ぶりには目を覆いたくなりますもの。とても手放しで笑える話題は少なく、悲劇や憐憫反省の色が濃い今回の巻です。かなく深くエグい話ばかり。日本でもアメリカでも金を払ってでも感動したい連中が多い。そんな人は絶対手に取らないでください。
2017/10/14
Gen Kato
アメリカの現状って他人ごとじゃないよなあとの思いを新たにしつつの町山氏コラム三冊目。にしてもミア・ファーロー、自分もしっかり浮気してたのによくウディ・アレンを責められたよな… あと、個人的にはヤンコビックの再ブレイクがめちゃ嬉しかったりします。
2017/10/21
Massa
週刊文春「言霊USA」コラムの書籍化。 映画評論家・雑誌編集者でありながら、報道のジャーナリストの町山さん。 色んな活動から裏付けされた知見で、複雑な時事問題も分かりやすい解説で、とっても読みやすい一冊でした。 ハリウッドスターへの悪口が個人的には一番好き。皮肉ながらもたっぷりの愛情が! コラムの最後、毒のある挿絵が更に面白さを引き立てる。多分自分で描いてるんだろうなぁ。 昔、漫画家を目指していたとの事なので。⇒イラストは、澤井健さんでした。
2017/12/02
bittersweet symphony
日本にはあまり流入してこないあちらのゴシップネタ、とくにジャーナリストやコメディアンなど日本での需要はあまりないけれど実は大事なポイントになっている部分を取り上げてくれているのがミソ。
2017/10/21
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