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猫はおしまい (文春文庫 た 93-5)

猫はおしまい (文春文庫 た 93-5)

猫はおしまい (文春文庫 た 93-5)

作家
高橋由太
出版社
文藝春秋
発売日
2017-11-09
ISBN
9784167909611
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猫はおしまい (文春文庫 た 93-5) / 感想・レビュー

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ネムコ

「猫は仕事人」シリーズ最終巻。まるが憑依した同心・佐々木平四郎が連続辻斬り魔を追い詰めたところで発作を起こし倒れた。心ノ臓が弱っていると言われ、老齢の事もあり、役目を退き田舎へ。佐々木家の飼い猫まるは、人に憑かなければただの駄猫。盟友のお銀とクロの後を追って箱根に行こうと思うが、辻斬りのこともあり、不安に後ろ髪引かれていた‥‥。今回は勧善懲悪というより、人殺したちが足を洗うお話。非力な猫のまま敵に向かっていくまるが健気。平四郎との絆にホロリとした。

2017/11/29

ぶんこ

このシリーズも最後となってしまいました。平四郎とまるの絆の深さと親の愛情にグゥっときました。人を殺め続けると、その人の所作の端々に滲み出てくるものがあるのでしょう。佐吉さんが同心なならず、竹細工職人の道に進んだ結末にホッとしました。

2019/07/19

小梅さん。

シリーズ完結、さびしいけれど、今回も面白かった。 特に、ごろつきに対するさくとりくの言動には大笑い。 最高の家族だよ。 クライマックスの平四郎の覚悟がすばらしい。 まるもがんばったね。化け猫ゆえに大好きな家族とずっとは一緒にいられないのは切ないけれど。 みんな。その後、幸せで健やかでありますように。

2018/03/24

NAOAMI

最終巻。手首を切って持ち去る猟奇的な辻斬りに対する一話モノ。冒頭、まるの憑依で辻斬りを追い詰めるも発作の為心臓の病に倒れ、同心を引退せざるを得なかった平四郎。逆に手首斬りから狙われることに。まるも、平四郎の容態に責任を感じ、仲間の猫と共に引退か。一見、単純な1:1の構図に見えるが、敵方にも裏があり読み応えにつながっている。追い詰められた平四郎だが、元昼行灯同心とは思えぬ「生身の」切れ味を見せてくれる。その原動力がまるではなく、娘への愛というところが泣かせる。子を想う、孫を想う気持ちがラストに心地よい余韻。

2018/05/30

まみ〜

シリーズ第5作にして完結作?江戸の町を騒がせている辻斬り、通称「手首斬り」?首を斬った後に手首を落とす、という残忍な犯行を繰り返していた?そして南町奉行所の老同心・佐々木平四郎は、犯行を目撃したために生命を狙われることに?平四郎の飼い猫で、化け猫のまる?は、平四郎のもとを去ろうと決めた矢先に狙われ始めたことを心配していたが…? うん、良かったかな?今作も、ものすごく身勝手な人間たちがいて、気分が悪くなる描写もありましたが、きちんと決着をつけてくれました?まる?と平四郎の絆が良かった?

2018/11/05

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