血脈 上 (文春文庫 さ 18-29)
血脈 上 (文春文庫 さ 18-29) / 感想・レビュー
パフちゃん@かのん変更
単行本で読みました。佐藤家の家系図すごい。上巻ほとんどはまだ愛子が生まれる前。兄の八郎(サトウハチロー)や節、弥、久など兄たちの無軌道ぶり。というか、もともとお父さんが無茶苦茶な人ですね。女優だったお母さん、美人で冷静な人。お父さんより精神力は強いと思われますね。上巻は久の自殺のあたりまで。いやあ、すごい家族だ。
2021/08/15
やじ
佐藤愛子さんのお父様である佐藤紅緑(洽六)の激情に翻弄される家族とそれを取り囲む人々の実話。スケールが規格外で凡人には理解できぬ…。書くことによって佐藤愛子さんのご先祖様方が成仏され「霊現象が収まった」という大作。これでもかという出来事が続きページをめくる手が止まらない。
2021/07/15
kumako
話の進みが遅いので読むのに苦労しました。佐藤の血を引く男たちのダメンズぶりに対して妻たちはどっしり構えているというか、おおらかというか。これも父親に財力があるから耐えられるのか?結局は金か…。そんな父親の財力も上巻の最後には先細ってきて、この先ダメンズ達はどう成長していくのか、堕ちていくのか…?10年前に読んだ時は上巻だけで断念しましたが、今回は読めそう。先が気になります。こんなに荒くれ者の八郎がかわいい童謡を作るんですね。
2021/02/23
ちゃま坊
戦前の流行作家佐藤紅緑のこと。3人の女性との間にたくさんの子供をもうける。普通の務め人の500倍の稼ぎがあるとはいえ、家が3ヶ所あれば、注ぐ金と愛情は平等とはいかない。母子の不満は大きくなり、子供たちは反抗し問題行動を起こす。自らまいたタネとはいえ、紅緑先生は苦しめられる。息子はみんなロクデナシの遺伝子を受け継いだようだ。その中で長男のサトウハチローにはブンガクの才能も遺伝したようで、詩人として芽が出てきた。しかしハチローは女性問題で紅緑の真似を始める。★★★
2024/05/03
まり
私は何故かいつかこの小説を読まなくてはならないと思っていた。すごい長編、少しも気を緩められない。先は長そう。でも引き込まれる。
2018/08/23
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