女優で観るか、監督を追うか 本音を申せば11 (文春文庫 こ 6-37)
女優で観るか、監督を追うか 本音を申せば11 (文春文庫 こ 6-37) / 感想・レビュー
浅香山三郎
2014年の『週刊文春』コラムを、昨年末に読む。時事的なネタもあるので、少し時間が経つてから近過去を辿る効用があり、直ぐに過去のことを忘れる私には有難い。大瀧詠一氏が亡くなつたのもこの年だつたのか。昔の映画の話(筋立て、俳優の良さ)が巧みなのは何時もの通りだが、いまのB型女優の作品をきちつと観ている小林センセイの若さに感心する。
2018/12/29
marua
オリンピックについては一貫して反対の姿勢で筆致にぶれはなく、今読むとまたいろいろ考えさせられる。あとはもう、映画史のアーカイブ。俳優の訃報が増える中、リアルタイムで観てきた人だけが書ける文章。書き残してくれることがありがたい。
2021/09/18
ぱーぷる・ばんぶー
週刊文春に連載されているコラムの2014年版。年初に大瀧詠一が亡くなったニュースがあり、その後も何度か大瀧氏のことが語られている。二人が親しかったのは意外であった。
2018/01/28
Inzaghico (Etsuko Oshita)
ダイアン・キートンの自伝の部分では、キートンが愛した男性を挙げている。アル・パチーノ、ウディ・アレン、ウォーレン・ベイティ……(評判はともかく)才能ある男に惚れるんだね。そういう意味では、男を見る目があるのか。別れても、その男性が苦境に陥っていると、彼の映画に出演して助けてあげるというなかなかのいい女っぷりである。ウディ・アレンの『マンハッタン殺人ミステリー』がそうだった。小林曰く「彼女(=キートン)を大女優とは思わなかったが、アニー・ホール・ルックで七〇年代をかけ抜けたスターということはわかる」。正に。
2018/01/08
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