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河のほとりで (文春文庫 は 36-9)

河のほとりで (文春文庫 は 36-9)

河のほとりで (文春文庫 は 36-9)

作家
葉室麟
出版社
文藝春秋
発売日
2018-02-09
ISBN
9784167910204
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河のほとりで (文春文庫 は 36-9) / 感想・レビュー

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chantal(シャンタール)

「歴史」と言う河のほとりに立ち、様々な歴史上の人物や自らの歴史観を眺めているかのようなエッセイと、同じ歴史時代小説作家の作品解説の二本立て。長く新聞記者として働き、50歳を過ぎてから作家デビューした葉室さんらしい、地に足のついた文章。私自身の葉室デビューが遅かったため、まだまだ未読の作品も多く、葉室作品を多く読んでいたらもっと面白く読めたのになあと思う。数年後にまた読み返したい。沢山の著書を遺されたので、葉室作品、これからも大切に読み進めたい。そして葉村さんの司馬遼太郎愛が半端なく、微笑ましい。

2018/08/26

nyaoko

敗者の歴史~滝沢馬琴の残した小説技法、これは面白い!と思った歴史小説の基本が記されていると感じた。そして、敗者の歴史を伝える事を人の優しさと記す葉室さんの人柄にも触れてこの下りはとても心に残る。続く、沢庵と三成はまさに歴史の敗者を語る上では欠かせない二人の人物。書物の樹海へ〜葉室さんオススメ歴史小説!これは益々読みたい本が増える!朝井まかてさんの「眩」を傑作ですと絶賛されてます。私も同じく。

2019/01/14

ケロリーヌ@ベルばら同盟

臨済は「河のほとり」とも読める。作家が見つめていたものは、滔々たる大河だけではなく、岸辺に沿うせせらぎの飛沫が陽に光る様、緩やかな流れに降る雨の静けさといった細やかな営みではなかったろうか。「龍馬がゆく」に出会い、時代小説を書きたいと志した高校生は、50歳過ぎて時代小説作家となった。遅咲きではなく満を持して、であったと思う。歳月を経て己の中に降り積もった経験や想いを血肉の中に脈々と流れる歴史と共に円熟の筆に乗せ、多くの滋味溢れる作品を世に送り出し、作家は旅立ってしまわれた。河の行方と来し方を後進に託して。

2019/01/05

Gotoran

惜しまれつつ逝去された著者の『柚は九年で』に続く、急逝直前まで新聞や雑誌に記された随筆集。新聞に連載された「河のほとりで」を中心に、西郷隆盛、武田勝頼、真田信繁(幸村)、源実朝ら悲運に倒れた歴史上の人々や司馬遼太郎、藤沢周平から松本清張まで、先達の作家たちを倒れた歴史上の人々や、司馬遼太郎、藤沢周平から松本清張まで先達の作家たちを縦横に論じ、山本兼一、安部龍太郎、青山文平、佐藤賢一、澤田瞳子ら大時代作家の文庫解説で激励する。大変興味深く読むことが出来た。本書をキーに取り上げられた著作を読んでみたい。

2024/01/13

ちゃんみー

エッセイ集。色んな時代の歴史に興味がある人だったんだなぁ、とつくづく思います。

2018/06/11

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