トリダシ (文春文庫 ほ 18-4)
トリダシ (文春文庫 ほ 18-4) / 感想・レビュー
雲隠れひろ吉
スポーツ新聞(今回は野球担当)の記者たちの熱き戦いの現場を知ることができました。上司・同僚・部下・取材先の選手、あらゆる人物との駆け引きなどが描かれていて、能力・体力・勘の鋭さ等々…多くを兼ね備えていなければ、記者のお仕事は務まらないですね。裏取りも重要不可欠。『とりあえずニュースを出せ』が口癖の鳥飼さん=トリダシ。優秀なぶん敵も多いし疎まれたりするけど、最後には鳥飼さんと共に記事を出したくなる…それだけ魅力ある人物なんです。スクープを勝ち取った笠原さん、女性記者の奮闘も良くて。また本城先生を読みたいです
2018/12/03
matsu04
スポーツ新聞・野球担当の敏腕デスクと記者たちを描いた連作7篇。スクープ合戦がリアルで迫力満点。面白い。そして上手い。ラストは思わず目頭が熱くなる。
2020/01/24
ドリル
★★★
2021/04/13
Fondsaule
★★★★☆「スクープ」「コーチ人事」「勝ち投手」「裏取り」「報復死球」「三勝三敗」「逆転」7話からなる連作短編集。スポーツ新聞記者の抜きつ抜かれつの世界はかなり昭和な感じ。真剣勝負のようであっても、裏の取引があって、そこがまた面白い。
2018/07/20
すみけん
スポーツ新聞社内の人間模様やエピソードはもちろんだが、プロ野球好きの私にとっては、それぞれの短編に登場する架空の球団や選手を現存する球団、選手と置き換えられるので、楽しい。こういう視点でのリアルな小説は読んだことがなかったので、二重に楽しめた。
2018/06/18
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