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MILK (文春文庫 い 47-35)

MILK (文春文庫 い 47-35)

MILK (文春文庫 い 47-35)

作家
石田衣良
出版社
文藝春秋
発売日
2018-05-10
ISBN
9784167910624
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MILK (文春文庫 い 47-35) / 感想・レビュー

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じいじ

石田衣良が、恋愛小説の枠を飛び越えて「性愛」への妄想を綴った物語です。氏の前作『SEX』の第二弾。官能作家が描く官能小説とはひと味二味違った感触で、フェミニストの石田らしい優しさとユーモアを感じます。笑いを交えながら楽しく読ませていただきました。10編の短篇ですから、年代層の違うセックスが描かれています。爽やかでファンタジーなものから、ちょっとマニアックなものまで…石田さんの妄想エンジンは全開です。

2019/06/06

★グラスハート★

1.5 「性」の短編10編。 石田作品の性的な小説ってあまり好きじゃない。 石田氏にその辺の小説を求めてないのかもしれない。 言葉のチョイスや文章は相変わらず石田氏らしさがあり、素晴らしいんだけど…。 10通りの愛の形そして、夫婦の距離感や子供の有無により感じ方も違う。考えさせられる内容ではあった。

2018/09/16

青蓮

たまに読みたくなる石田衣良さん。性をテーマに書かれた10編の物語。官能的な作品ですが全体的に湿度や温度は低めでお洒落な雰囲気。不倫やセックスレスの問題、思春期や青年期における性の目覚めと切ない程の憧れを軽いタッチで描く。性交は単なる本能的な欲望や子供をなすための行為だけではなく、体を使ったコミュニケーションであり、愛の存在を確認する行為でもある。人類が誕生し、文明を築き、高度に発展しながらも飽くことなく変わりなく絶え間なく続く、恐らく人類が消滅する最後まで繰り返される生と愛の営みだと思うと性の重みを感じる

2018/06/01

まさきち

様々な関係の男女の、さまざまな形の関係をSEXに至るまでの時間に重きを置いて描かれた10編の短編集。それぞれの話は読み終わった際にはっきりと興奮させられていながらも、どこか爽やかな雰囲気につつまれてしまう感じでした。

2020/08/19

キャプテン

★★★★☆_「キャプ探偵事務所の情報漏洩フェア」Case.03。【谷口皆子、37歳。夫婦の営みを失って久しい主婦が、いわゆる出会い系サイトに身を埋めた事例。この主婦の事例は特に、〝不倫〟という言葉の意味を考えさせられた。「倫」とは、人が修め、守り、辿るべき道のこと。不倫とはつまり、人が辿ってはならぬ道のこと。ならば、正しい道は誰が決めるのか。自分が決めても良いのではないだろうか。影で泣く人がいる、だから不倫を肯定するつもりはない。この事例の女性を見れば、もう自分が決めた道ならば何も言えなくなるだけのこと】

2018/05/18

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