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さよなら、ニルヴァーナ (文春文庫 く 39-1)

さよなら、ニルヴァーナ (文春文庫 く 39-1)

さよなら、ニルヴァーナ (文春文庫 く 39-1)

作家
窪美澄
出版社
文藝春秋
発売日
2018-05-10
ISBN
9784167910631
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さよなら、ニルヴァーナ (文春文庫 く 39-1) / 感想・レビュー

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mmts(マミタス)

□いわゆる「少年A」を題材にしたストーリー。□少年Aは晴信→倫太郎に改名し保護司・さきに守られつつ暮らしていた。□高校生・莢は子ども時代、いわゆるサイコパスやシリアルキラーに興味津々だった。特に少年A・「ハルノブ様」を崇拝した。ホームページを作ったり聖地巡礼を行なった。□被害者遺族・片山(なっちゃん)は少年Aの内面を調べる為に倫太郎を探した。□本来、出会ってはいけない三人だった。しかし、神様は意地悪かつ残酷だった。三人は出会った。それぞれはどんな答えを出したのか。□ネタバレは単行本バージョンに書く予定。

2018/07/09

dr2006

人の中身が見たい人とは…。かなり衝撃的なので心して読まなければならない。ということを読み始めてから気づいた。例えば、歪んでいて未分化な性衝動みたいに本人さえも理解していないような心理を解き明かすのはとても難しい。だが、窪さんは鋭い踏み込みによって文書化に成功している。あってはならない事件とその加害者への軽蔑は当然、被害者への同情も、膨大な社会の雑踏と時間の経過に埋もれ忘れさられていくが、本当は決して消えない。隔てられ共有されない贖罪は自己満足だ。ニルヴァーナは好きだがこの作品を読んで新たな印象が加わった。

2020/06/24

みこちゃん

感想をどう書いたらいいのか難しい。実際に起きた事件をもとに書かれた小説であることは明らかで、その事件の加害者には全く情状酌量の余地はない。でもこの事件をモチーフに何かを残すことが窪さんには必然だったんだろう。「人間の中身が見たい」と少女を解体した少年。加害少年を一方的に神のように崇め、事件現場を聖地巡礼と訪れる女子高生。加害者の姿を求める被害少女の母親。加害少年の真の矯正(育て直し)は難しいのだろう。今もどこかで生活している実際の少年Aが、手首の輪ゴムをはめ続けてくれていると信じたい。

2022/12/18

ピロ麻呂

15歳の少年が女児を殺害した事件。その加害者、被害者家族、加害者を崇拝する少女、事件を取材する作家…4つの視点が少しずつ交わっていき、事件の真相や経緯が明らかにされていく。最後の展開が??よく分からなかった(^_^;)

2018/07/31

masa

どいつもこいつも自分自分。そのくせ「人間の中身を見たい」から他人を解剖しましたとか、お前はオンリーワンの不幸を気取っちゃいるが、レールの外れ方がレールに乗ってるスメルズ・ライク・スルメ、つまりはイカくせぇティーン・スピリットだ。ほんの少しの想像力を育めなかったことまでママンのせいにしやがって。わかるか?本当に中身を見たいなら、とことん井戸を掘り下げて自分の中身をしっかり見つめるしかない。桜ならお前はBANGだ。理由になってねえんだよ。寝言は永遠の眠りの中でほざけ。そして、涅槃でカート・コバーンに懺悔しな!

2022/04/02

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