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さよならクリームソーダ (文春文庫 ぬ 2-2)

さよならクリームソーダ (文春文庫 ぬ 2-2)

さよならクリームソーダ (文春文庫 ぬ 2-2)

作家
額賀澪
出版社
文藝春秋
発売日
2018-06-08
ISBN
9784167910891
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さよならクリームソーダ (文春文庫 ぬ 2-2) / 感想・レビュー

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ちょこまーぶる

読後はホッとした一冊でした。美大生の学生生活や家族関係の中での痛み・葛藤と少しづつその問題がほぐされていく過程に付き合って、辛さと安堵感の両方の感情を抱きながら読みました。主人公である友親と先輩の家庭環境の影響で惹かれ合ったのかもしれませんが、ある意味屈折した家庭環境に自分たちなりの折り合いをつけながら送る学生生活でも様々な経験をしていく彼らは物凄く成長しているんだろうなと思いますね。そして、屋上でのシーンでの彼らのやり取りに固唾をのんでしまっていました。映像にしても素敵だなぁ~と思う一冊でもありました。

2022/05/31

佐島楓

どんな人も大切なものやひと、抱える苦しみや痛みはそれぞれ異なっているということを忘れずにいたいと思う。

2018/06/13

えりこんぐ

美大のボロい寮で、共に暮らす友親と先輩の若菜。夏らしい装丁、クリームソーダ..なのにどんどん重くなるストーリー。家族は仲良くしなくては、の理想を押し付けた側と逃げ出す側。どちらもわかる気がする。無理矢理な団欒は苦しいけど、年に1回ぐらいは実家に顔を出すのも大人の対応だろうと思う。ヨシキの決断が悲しくて、それに向かわせたのが自分だと思うと...若菜も幸せになってほしい。【積読73】

2020/08/30

優希

若者ならではの痛みと再生の物語。痛みが身体中を貫いていました。

2021/01/21

dr2006

人間の利己的な渇望を小説というキャンバスに描く。深く感情移入した。主人公の友親は美大に入学したばかり。親の仕送りを断った為、バイト代が入る前で空腹に倒れていたところ、同じ寮に住む先輩の若菜がご飯を食べさせてくれた。成就できない悲恋、正しい家族になろうとする家族、才能への羨望といった揺れる心情がストーリーを強くけん引する。作中、バニラアイスと炭酸水で作った「白いクリームソーダ」を飲むシーンがある。ふと、散々ふたりで飲んだ後で、あのこが作ってくれた赤裸々なレッドアイ(ビール&トマトジュース)を思い出した。

2024/08/29

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