ナナフシ (文春文庫 こ 25-6)
ナナフシ (文春文庫 こ 25-6) / 感想・レビュー
Walhalla
幸田真音さんの作品にしては、珍しいタイプの作品ですね。主人公は元ファンドマネージャーということでしたが、著者お得意の経済小説の香りは少なめで、ヒューマンドラマといった仕上がりになっていました。夢も希望も失って転落してしまった2人ですが、もがきあいながらも、生きる力を寄せ合う姿がとても良かったです。少なめと言いながらも、リーマン・ブラザーズ・HDの経営破綻のことや、証券取引現場のヒリヒリするような緊張感など、いつもの著者の作品の楽しみ方も用意されていて良かったです。
2023/05/16
Syo
いいなぁ
2022/05/24
一五
なんか辛い話。幸田さんだしマネーストーリーでもあるが、そこらはさっぱり“?”でトホホ。深尾と行き倒れ娘との関係をなんと呼ぶんだ?
2021/04/20
yamakujira
男子が美少女を拾うというラノベにありがちな設定でも、拾ったのは50歳を過ぎた疲れた男で、拾われたのはナナフシのように痩せた20代の女性だから、ラブストーリーじゃなくて、ふたりの再生の物語だった。勤め先が倒産して妻に逃げられコンビニバイトで食いつなぐ男が、庇護する存在を得て元気になるってのはわかるけれど、再就職がうまくいきすぎて白けるな。まぁ、金融市場を描きたいみたいだから、さっさと復帰しないと物語が作れないから仕方がないのか。ナナフシに譬えられた彩弓の予後が不透明なままのラストは重苦しい。 (★★★☆☆)
2019/11/06
スプリント
先がとても気になるストーリー展開でした。 ハッピーエンドを願いながら読み進めました。
2018/09/03
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