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中野のお父さん (文春文庫 き 17-10)

中野のお父さん (文春文庫 き 17-10)

中野のお父さん (文春文庫 き 17-10)

作家
北村薫
出版社
文藝春秋
発売日
2018-09-04
ISBN
9784167911348
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中野のお父さん (文春文庫 き 17-10) / 感想・レビュー

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紅はこべ

「傑作だった小説が、映画化されると凡作になることは珍しくない。展開は同じなのに、心に響いて来ない。いかに語られるかーこそが物語を飛翔させるのだ」だから私はあまり小説原作の映画は観ない。映画ファンの方に怒られると思うが、映画が原作を越えることはないと思う。映画は原作と別物と割り切れるといいのだが。現代なら、本のきれいさにこだわる人は電子書籍にすればいいと思うが、そういう人に限って、紙の本にこだわるんだよね。

2018/11/23

へくとぱすかる

編集の世界のおもしろさ以上に、コージーミステリとしての日常の謎解きに興味がわく。美希が実家のお父さんに相談すれば、たちどころに謎が解ける、という筋がパターン化しているのも、安心して読める材料だと思う。ところで「数の魔術」。メインストーリーではないはずの、中学バスケ部(ひょんなことから美希が外部コーチになった)の試合に興味集中。おもしろかったです。

2018/10/10

ガチャ

ちょっとした謎を中野のお父さんが解き明かします。重くないのが読みたくて。 時々回りくどく、言葉の解釈にとまどう部分もあったけど、父と娘のやりとりが微笑ましくて良かった。 父親というものは、思っている以上に娘に 甘いらしい。 それにゆかりさんの面接話には笑わせてもらった。

2019/04/19

buchipanda3

出版社に勤める娘さんと高校国語教師のお父さんのコンビによるミステリ連作集。「十二時過ぎるとお父さん、眠くなるぞ」など気兼ねない会話を交わす二人のユーモラスなやり取りが心地よかった。謎の多くが本や言葉に纏わるものだったのも嬉しい。その不可思議な謎を物知りのお父さんが僅かな手掛かりを元にスパっと真相を導いていく。普段はふつうな感じなのに謎を前にすると鋭い着眼力を発揮するお父さん。次々と蔵書を繰り出して悩みを解決する姿は確かにドラえもんのようだった。お気に入りは「闇の吉原」「冬の走者」「謎の献本」。

2019/04/10

セウテス

【中野のお父さんシリーズ】第1弾。文芸編集者の娘美希が、ちょっとした事件があると、中野の実家のお父さんに謎解きを持ち込む。「〇の〇〇」というタイトルで統一された、8つの短編集が何ともセンス良く感じる。「私と円紫さんシリーズ」に、私が求めていた日常の謎解きを通して、社会やプロであるという事、人の成長は素晴らしい事などを伝えてくれる作品が、また一つ出てきた事は本当に微笑ましい。親子で共通の文学意識を持ち、真剣に語り合える父と娘の関係には憧れを感じる。もう少し身近な作品からの謎だと、気楽に楽しめたのではと思う。

2020/11/18

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